酒を伝える Sake Competition 2017 ラベルデザイン部門
本日発表されました、「世界一の日本酒が決まる」Sake Competition 2017。新設された「ラベルデザイン部門」の入賞酒と1位を獲得した株式会社越後鶴亀のコメントをご紹介します。
ラベルデザイン部門
今年から開設されたこの賞は、中田英寿さんの発案です。
審査員はgood design companyの水野学さん、emuniの村上雅士さん、PRODUCT DESIGN CENTERの鈴木啓太さんです。
伝えるツールとしてのラベル
中田さんは会見でこのように語りました。
「ラベルは銘柄を覚えてもらうために必要。日本人でも10銘柄も覚えていない人が多い、外国では日本語が読めない人がほとんどだからなおさら。ラベルを通してブランドとして覚えてもらうことが必要。同時にラベルデザインの素晴らしさも広めていきたい」
昨年はスーツにネクタイ姿の中田さんでしたが、今年はレザージャケットでした。
世界でどう見られるのかを基準に審査
審査員の水野学さんは「日本のお酒という文化を世界に発信していくときに、どういう見られ方をするのか、という基準で審査した。「美しい味」と書いて「おいしい」と読む国なのでそれが世界中に伝わっていくデザインが今後も出てくるといいと思う」と語りました。
1位は越後鶴亀が受賞
ラベルデザイン部門の1位を受賞したのは新潟県新潟市にある株式会社越後鶴亀の「越後鶴亀 越王 純米大吟醸」。
酒はカッコよくなくてはいけない!
銘柄名にある鶴と亀をモチーフにしたデザインです。価格は2万円です。
若手のデザイナーと話をしながら作り上げていったラベル。およそ4年前から季節の酒にこのラベルを使っています。
「酒は嗜好品だから楽しくなくてはいけない! カッコよくなくてはいけない!」と語る蔵元さんが印象的でした。
2位から10位の入賞酒
2位:「山形正宗 お燗純米」水戸部酒造(山形県天童市)
3位:「宮寒梅 Extra Class 純米大吟醸 三米八旨」寒梅酒造(宮城県大崎市)
4位:「酔鯨 純米吟醸 高育54号」酔鯨酒造(高知県高知市)
5位:「純米吟醸 播磨路」富久錦(兵庫県加西市)
6位:「山の井 白」会津酒造(福島県南会津郡南会津町)
7位:「三好 純米吟醸」阿武の鶴酒造(山口県阿武郡阿武町)
8位:「金水晶 純米大吟醸生原酒」金水晶酒造店(福島県福島市)
9位:「MUSASHI 純米大吟醸」車多酒造(石川県白山市)
10位:「雪男 純米酒」青木酒造(新潟県魚沼市)
出品されたすべてのラベル
授賞式会場には、ラベルデザイン部門に出品された286点のラベルが展示されていました。
いいな、と思うラベル。飲んでみたいなと思うラベル。これ飲んだことある、というラベル。楽しく眺めました。