新ジャンルが確立するか Sake Competition 2017 発泡清酒部門
2017年6月5日に開催されたSake Competition 2017 表彰式から、新たに設立された「発泡清酒部門」をレポートします。
1位は南部美人
発泡清酒部門、1位を受賞したのは南部美人(岩手県)の「南部美人 あわさけ スパークリング」。
リーデルのトロフィーが授与されました。
「南部美人 あわさけ スパークリング」は瓶内二次発酵のスパークリング日本酒。
授賞式に出席した南部美人の久慈雄三さんは、このお酒は720mlで4500円と決して安価ではないお酒なので、ゆっくり静かな場で飲んでほしいと話しました。
酒造りの苦労にも触れていました。「南部美人 あわさけ スパークリング」は南部美人がはじめて造った、技術が要求される瓶内二次発酵の発泡清酒ですが、設備もまだ整っていない中での手探りでの造りでした。
しかし、今年立ち上がったばかりの、awa酒協会のメンバーに支えられて造ることができたといいます。
awa酒協会について
2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて、awa酒協会では、世界のラグジュアリーな乾杯シーンで日本のawa酒がシャンパンやスパークリングワインと肩を並べる存在になることを目指し、国内の蔵元同士の連携を強めるとともに、awa酒の認定基準を定めることによる品質向上を図り、普及促進に努めていきます
👉 awa酒協会
「南部美人 あわさけ スパークリング」一般的な日本酒と同じ程度のアルコール度数です。アルコールの苦味をカバーする技術が南部美人にあり、これが受賞につながったのでは考えているとのことでした。
久慈さんは、「発泡清酒はこれまでの日本酒のカテゴリーに抜けていたもの。これから激戦区となるが、日本酒全体入り口となれば」との展望を述べました。
2位、3位(GOLD受賞酒)
2位は黄金井酒造(神奈川県)の「発泡清酒 SHU SHU」。可愛いデザインのラベルです。
こちらを授賞パーティーでいただきました。ガス感は控えめで、米を感じさせる優しい甘さが印象に残りました。
3位はおなじみ一ノ蔵(宮城県)の「一ノ蔵 発泡清酒 すず音」。スパークリング日本酒のスタンダードです。
SILVER受賞酒 5点
SLVERを受賞したのは5点。今年からSILVERでは順位を示さなくなりました。
- 「あたごのまつ スパークリング」新澤醸造店(宮城県)
- 「発泡性純米酒 ねね」酒井酒造(山口県)
- 「泡泉花」武重本家酒造(長野県)
- 「武蔵野スパークリング リジエール」麻原酒造(埼玉県)
- 「出羽鶴 明日へ」秋田清酒(秋田県)