心に残るひやおろし5選
日本酒コンシェルジュUmioの心に残っているひやおろしのお酒をご紹介!
雨が降るたびに涼しくなって、朝晩が過ごしやすくなって、蝉たちが静かになって、ああ、秋がやってきたと思う。
秋の酒といえばひやおろし、酒を搾ってから一夏、熟成させて出荷する酒だ。荒々しく若い味わいが落ち着いて味わいがまとまる。しぼりたての酒や生酒が流通しなかった頃には、こういった出荷方法が普通だった。
ひやおろしは季節もの、旬のものだけど、時期が来たからひやおろしがおいしくなるのではない、おいしいくなる時期だから旬なのだ。(話が長くなるのでこのことを詳しく書いた記事へのリンクを置いておく)
というわけで、きょうは日本酒コンシェルジュが今まで飲んで印象に残っている「ひやおろし」について語りたい。
村祐 茜ラベル 秋上がり
ラベルの色も秋らしい。「秋あがり」と書いてあるけどひやおろしと同じ意味だ。口当たりがやわらかく、メロンや杏のようなねっとりとした甘味を思わせるフルーティーな香りが印象的だった。
この酒は大阪のお初天神にある日本酒のお店でいただいた。料理も酒もいいし、雰囲気もよかった。また行きたいな。
超王祿 無濾過生詰 ひやおろし
こちらは、ひやおろしをさらに熟成させたもの。米を感じる味わい、すだちの香り、うま味、そして微かな熟成香。お造りとの相性が抜群だった。
竹生嶋 かじや村 純米原酒 ひやおろし
しっかりとしたコクと長い余韻。竹生嶋らしさが凝縮された酒だ。地元産のベーコンに合わせたい。
秋鹿 純米吟醸 ひやおろし
透明感のある味わいで、甘味の後に酸味が広がって、米のニュアンスを十分堪能したら、余韻にまた酸味がくる。マリネ、というか南蛮漬けによく合った。
神聖 ひやおろし 純米原酒
酒どころ、京都・伏見のお酒。秋らしい、伏見らしいラベル。すだちの香りと米のニュアンスが主張する、オーソドックスな純米酒。中華料理の前菜、特に蒸し鶏との相性がよかった。
このほか、日本酒コンシェルジュがレビューしたひやおろしはこちらからご覧ください!
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