/ 若水

神杉酒造「造り酒屋の黒米あま酒」テイスティングノート

日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio 日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio

愛知県安城市にある神杉酒造の蔵開き(2016年10月22日開催)で振る舞いに出されていたのが、甘酒。

米と米麹で造られる甘酒

日本酒ではないけど、米と米麹で作られる飲料なのでテイスティングノートに加えました。

甘酒」は麹に含まれる酵素が米のデンプンを糖に変えてあま~くなったもの。日本酒が造られる基本の「米のデンプン→麹で糖化→酵母がアルコールに」という流れの前半部分と同じ作り方です。

ブドウ糖、アミノ酸、ビタミンが含まれ、元気のもとになる成分たっぷりの飲み物。昔から夏バテ対策に飲まれており、「甘酒」という言葉は俳句での夏の季語にもなっているほどです。

神杉造り酒屋の黒米あま酒

紫黒米「峰のむらさき」をつかった赤い甘酒

今回テイスティングした神杉酒造の「造り酒屋の黒米あま酒」は麹米に酒造好適米の「若水、掛米に**紫黒米「峰のむらさき」**を使った甘酒です。

若水は地元愛知県安城産。神杉酒造は地元農家と密接な関係を築きながら、「地元産米を100%使った酒造り」を目指している酒蔵です。

峰のむらさき」は甘くて赤いお酒「紅美酒(くれみし)」にも使われている、愛知県で育成されたお米です。

神杉造り酒屋の黒米あま酒

峰のむらさきが玄米の粒のまま入っていて、ぶちぶちと面白い食感です。と同時に、ちょっと引っかかる感じも。フードプロセッサーなどで完全にすりつぶしてもいいと思いました。

そしてやっぱりフランボワーズの香り

白い米の甘酒に比べ、香りが複雑なせいか甘味が強すぎず、香味に広がりが感じられました。特に、ほのかなフランボワーズの香りが心地よく感じられました。

蔵開きでお猪口大のカップに振る舞われたときは、おいしくいただきました。けれども夜にワイングラスで飲むと、甘味がちょっと重く感じました。そして翌朝おちょこで飲むとまたおいしくなり、やはり夜飲むより昼間に飲んだほうがよい飲み物です。

神杉造り酒屋の黒米あま酒