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玉泉純米清酒(台湾)|世界のSakéテイスティングノート

日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio 日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio

上立ち香は藁や青草、香りは穏やかです。全体的にパンチがない。加水感がある。ゆるいアタックに水っぽいテクスチャ。グラニュー糖のような甘味。オレンジのような独特の酸味。フルーツ、どちらかというと生の果物のようなえぐ味と渋味、これがよい切れをもたらしている。炊いた米、オレンジピールの香り。後半は痩せる印象。余韻に収斂感とアルコール感、甘味、煎茶のような苦味が残る。

角々しく、バランスは決して良くない。膨らみがない。どこを向いていのかがわからない印象。これが個性なのか? 例えればキッチュなおっさん酒。パステルカラー、とくにピンクのポロシャツを着ている感じ。

55度の燗酒

うーん。どうすればいいんだろうと55度に温めてみたところ、

「よい!」

ホット花蜜、やしい甘み、ちょっと草っぽいえぐ味。甘みがほのかに残る余韻。これはいわゆる甘ダレではなく、心地よい。

温めて飲むことを前提に設計されたお酒なのでしょう。

台湾の清酒

台湾の清酒を飲んだのはこれがはじめてでした。飲んだことのないタイプの清酒で、固定観念にとらわれずに台湾で独自に発展したのものなのかと感じました。他の清酒も飲んでみないとわからないですが。

この清酒を醸すTTL(臺灣菸酒股份有限公司)はもともと台湾購買局が1991年に民営化された会社です。生産量は1万石を超えています [1]。台湾にはもう一つ、「初霧」で知られたマイクロブルワリー「霧峰郷農會酒荘」があります[1:1]

また、なぜ13.5度という低めのアルコール度数なのかも気になります。ワインと同じくらいですね。

蓬莱米

原料米の蓬莱米は日本統治時代の台湾で品種改良された品種の総称で、1926年に命名されました[2]。現在でも日常の飯米として主要な食料となっています。

玉泉純米清酒

(テイスティング日: 2018年1月23日)

ラベル情報

商品名玉泉純米清酒
醸造元臺灣菸酒股份有限公司(臺北市中正區)
特定名称
原材料米、米こうじ
醸造年度-BY
原料米蓬莱米
精米歩合-%
酵母-
アルコール度数13.5度
日本酒度-
酸度-
アミノ酸度-
製造年月2017-11-08
杜氏-
その他情報-
商品ページhttps://www.ttl.com.tw/products/products_view.aspx?sn=104&id=2805

玉泉純米清酒 裏ラベル


  1. 喜多常夫. 「成長期」にあるSAKEとSHOCHU:現状分析と課題. 日本醸造協会誌. 07 巻 (2012) 7 号 p. 458-476 ↩︎ ↩︎

  2. https://ja.wikipedia.org/wiki/蓬莱米 ↩︎