浮城 純米吟醸|日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉伝統的な味わいの酒。温めると輝き出す。焼き鳥、焼き魚、青菜の炒め煮、燻製に合わせたい。
横田酒造(埼玉県行田市)の空港限定、機内持ち込み可能日本酒セット。2本目の「浮島 純米吟醸」をテイスティング。
1本めと3本目はこちら。
幸運なことにステムなしのワイングラスを使うことができた。和らぎ水もスタンバイOK!
しっかりした味わい、バランスが取れたお酒
しっかりした味わいで、バランスが取れているお酒。体温に近い温度で輝きを見せ、日本酒の伝統を感じる。
伝統的な味わい
上立ち香は炊いた米。口に含むと甘味はそこそこでシャープな酸味。香りは、炊いた米、干し草、やや乳酸系のミルキーな香り。切れはよく、余韻は長い。甘みを抑えたミルク飴、干し草の香りが残り、アルコールの刺激もそばにいる。
温めてみると、輝き出す
手で温めてみる。思わず「よい!」叫びそうになる。体温よりちょっと低いくらいの温度で、骨格が出てきて味が立体的になる。キャロブのような苦味。ややキャラメルのような熟した香り。余韻には蜜のようなニュアンス。心地よい。
合わせたい料理は、キラキラとした酸味を活かして塩味の焼き鳥。タレだと酒が負けてしまいそう。酸味と炊いた米の香りを活かし、青魚の塩焼き、高菜や野沢菜を甘辛く炒め煮したものとの相性も良さそう。キャロブの香りを活かし、それと並走するベーコンなど燻製全般にも合わせたい。
(テイスティング日: 2018年11月10日)