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日本橋 純米大吟醸|日本酒テイスティングノート

日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio 日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio

国際線で機内持ち込みできる液体は1個につき100mlまで、という決まりになってから久しい。化粧品や香水などを持ち込むためのルールだ。液体といえば酒、空の上で自分の飲みたい酒を飲むためにも同じルールが適用される。100mlの小瓶に詰め替えなくてはいけない。そんな面倒なこと、誰がするのだろうか?

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メキシコシティーに向かう飛行機を待つ間、こんなものを見つけた。100ml瓶に入った日本酒、3本セットである。しかも機内持ち込み要件のジップロック入り。アイデア商品だ! 最高! 英語と中国語で接客する方に蔵の概要を聞く。埼玉県の蔵だという。よし、と思って購入。搭乗が楽しみになってきた。

純米大吟醸「日本橋」を空の上でテイスティング

エアロメヒコ、エコノミーの機内食でのワイングラス(ステムなし)でテイスティング。温度は室温。半分量をテイスティングに使い、残り半分は楽しむために残した。テイスティングも楽しんでいるので、違った楽しみ方のために、ということだ。

優しくて米を感じる大吟嬢

第一印象は、「優しくて米を感じる大吟嬢」。少し熟成感が感じられる。このまま進めば上品な熟成酒になるのではないだろうか。

上立ち香はりんごと藁。やわらかで軽やかな口当たり。米の甘味を感じる。その甘味はやわらかで、対して酸味はしっかりと立っている。香りはりんご、ウリ、乳酸系、蜂蜜。余韻は中程度。やや渋味と乳酸系の香り、ウエハースの香り。そしてアルコールの刺激も。

すこし、温めてみる

グラスを手で温めてみると、ウリやメロンの香りが際立ってくる。蜂蜜のニュアンスも。余韻の苦味や少し太く感じられる。これがこの蔵の特徴なのではないか。渋味がやわらかになり、この個性をうまく活かせると思ってくる。

料理は、あっさりとした味付けの焼き鳥。ひな鳥やささみに合わせたい。

機上だと酔いやすいと聞いたことがあるが、ちょっと実感した。

残りの2本のレビューはこちら。

(テイスティング日: 2018年11月10日)

ラベル情報

  • 日本橋 純米大吟醸
  • 〈醸造元〉 横田酒造(埼玉県行田市)
  • 〈仕込み水〉 -
  • 〈原料米〉 美山錦
  • 〈精米歩合〉 40%
  • 〈酵母〉 協会9号系
  • 〈特定名称/種別〉 純米大吟醸酒
  • 〈アルコール度数〉 15-16度
  • 〈原材料〉 米(国産)、米こうじ(国産米)
  • 〈日本酒度〉 3
  • 〈酸度〉 1.8
  • 〈製造年月〉 30-10