ぬか漬けと日本酒のマリアージュ
ぬか漬けと日本酒を合わせる。うん、まあ、普通だよね。そう思っていた時期が俺にもありました。
ぬか漬けと日本酒の相性は奥が深い
ぬか漬けと日本酒を合わせる。うん、まあ、普通だよね。そう思っていた時期が俺にもありました。
大澤麻理子さんのぬか漬けに出会うまでは。
ぬか漬け歴4年の大澤さんは、食材を見たら「とにかく漬けてみよう」と、日々いろいろな具材をぬか床に漬け込むことに挑戦されています。
日本酒レッスンの「チーズと日本酒」に参加いただいたことをきっかけに、発酵食品から漬け物の話が弾み、ついに町家スタジオに訪問いただくことになりました。8種類のぬか漬けを携えて。
こんな材料もぬか漬けになるんだ!
早速、主役のぬか漬けたちのご紹介。
左奥はごぼう、その右が山芋。
右奥が長ネギ、その左の黄色いのがパプリカ、その左がエリンギ、そしてきゅうり、左手前がこんにゃく。
最後に、右手前が昆布です。
きゅうりやごぼうなど定番の具材はもちろん、エリンギやこんにゃくなど普通じゃないぬか漬けたちにびっくり。
こんな日本酒に合わせました
早速、日本酒と合わせてみました。
日本酒コンシェルジュでご用意したお酒です。写真左から。
「小笹屋竹鶴 生酛純米原酒 無濾過 木桶仕込み 21BY」広島県の竹鶴酒造。ぬか漬けの香りのする熟成されたお酒です。我が家のストックのトップ3に入るお気に入り。
これはどのぬか漬けにも合いました。米がつなぐハーモニー(同調)です。生酛造りなので、乳酸発酵というぬか漬けとの共通点も。
「豊醇無盡 たかちよ 扁平精米 無調整生原酒 うすにごり活性生」新潟県の髙千代酒造。微発泡でデラウエアの香り。一番ぬか漬けに合わないだろうと思って持ってきました。
しかし、パプリカのぬか漬けとぴったり合いました。パプリカのさわやかな香りと若々しい甘味が、たかちよとのハーモニーを奏でました。
「多賀 秋の詩」滋賀県の多賀酒造。浜大津こだわり朝市のスペシャルラベルです。「秋の詩」は酒米ではなく、飯米。滋賀県のブランド米です。飯米で醸したお酒、ということで選びました。
秋の詩に一番マッチしたのは、長ネギのぬか漬け。お酒の甘味がネギの刺激を包み込み、同時に長ネギの甘味を引き立てました!
最後が「新政 陽乃鳥」秋田県の新政酒造。貴醸酒というとても濃厚な甘さのお酒です。こちらも長ネギやこんにゃく、ごぼうなどいろいろなぬか漬けに合いました。
写真にはありませんが、「富翁 純米吟醸ささにごり 生原酒」も。米の香りを感じながらいろいろなぬか漬けとのペアリングを楽しみました。
ふたたび、ぬか漬けの世界の奥深さ
ぬか漬けをポリポリ、日本酒をちびちび。大澤さんが語るぬか漬けへの情熱、ぬか漬けづくりのマニアックな技術情報。ぬか漬けの深い世界に引き込まれました。この後さらに、鮒ずしやきゅうりの古漬けなどが加わり、発酵食品を堪能しました。
大澤さん、参加いただいた皆さん、乳酸菌の皆さん、ありがとうございました!