浜大津こだわり朝市 2016年7月「喜楽長」の巻
今年から通っている「浜大津こだわり朝市」。今月の日本酒は喜楽長。喜多酒造の喜多麻優子さんが「喜楽長らしさ」について語ります。
今一番のマイブーム「浜大津こだわり朝市」
今年から通っている「浜大津こだわり朝市」。京阪浜大津駅を出てすぐが会場。月1回の開催です。もろこや鮎の甘露煮、鮒ずし、つきたてとち餅、職人の燻製から米屋野菜まで、滋賀の名産が揃っている朝市です。
そして一番の見所は日本酒ブース。毎月持ち回りで滋賀の酒蔵のお酒が紹介されています。蔵元さんもいらっしゃって、濃厚で楽しい時間を過ごせるのです。
2月に最初に訪れたときは、購入した日本酒をさっそく開栓して楽しい雰囲気に、ひるんでしまったことを覚えています。まだ朝8時だし、オーバーを着ていても寒い気温。
この日は喜楽長
始めて体験する夏の浜大津。お酒は東近江市にある喜多酒造の「喜楽長」。喜多酒造から喜多麻優子さんがいらしていました。
喜多麻優子さんは大手食品メーカーに勤め、2年前に蔵に戻ってきました。その時はじめて、喜楽長が地元の人々に愛され支えられていることに気付きます。酒蔵に育った子ども時代にはわからなかったことだといいます。
今回の喜楽長ラインナップ
今回のラインナップは、写真右から「六方 純米吟醸」、「権座 生 純米吟醸」、「びわ湖の夏 純米」、そして上の写真の冷蔵庫に入った「純米吟醸 生原酒」です。
後ろ姿も撮らせてもらいました。
「喜楽長」的味わいマップ
用意されていたのが、これら4種類の日本酒味わいマップも。あくまでも喜楽長の中での位置づけということですが、とても分かりやすかったです。
ソフト鮒ずし
隣は「ソフト鮒ずし」のブース。バランスを調整して、ある食材を入れることで特有のクセを弱くした鮒ずしだそうです。
鮒ずしを漬けるときのご飯「飯(いい)」の活用法も教えていただきました。毎朝スプーン1杯食べるのが健康の秘訣だそうです。
試食で辛口で軽快な「びわ湖の夏」に合わせてみたら行けました。こちらの鮒ずしがこの日の最初の戦利品になりました。
権座
再び日本酒ブースに戻り、喜多麻優子さんのお話を聞きます。
琵琶湖の東岸にある「西の湖」。ラムサール条約湿地にも登録されています。その西の湖にある島上の飛び地「権座」で栽培された酒米「滋賀渡船」を使って醸されたお酒です。
この取り組みは今年で5年目。当初は権座の酒はなかなか売れなかったといいますが、最近になって「湿地を守る」というストーリーで受け入れられるようになったと喜多麻優子さん。
権座の米粉パン
浜大津こだわり朝市の定番の一つにこの権座の米粉を使ったパンがあります。
渡船で造った酒を飲んでいるかのような米のクリーミーな香りのパンです。もちろんこちらも戦利品リストに入ります。
六方
「六方」という名前には東西南北と天地の全方向という意味が込められてます。
👉 樽囲い 六方の会
香りが合ってキレがよいお酒で、高度な調合技術でブレンドされて造られているそうです。
こちらの一升瓶が戦利品となりました。
喜楽長らしさ、とは?
最後に、喜多麻優子さんに「喜楽長らしさ」とは何か、をお聞きしました。
「喜楽長らしい」お酒は、米の味と香りがしっかりあってキレが良いお酒。飲むと味わいがしっかりと立ち上がる、立体的なお酒。丸い水晶玉のようなお酒。と語りました。
ハッピに描かれた稲穂と米俵。お米の味がするお酒を造りたいという思いが込められています。
早起きは三文の徳
今回は早起きしていつもより早目の時間に到着。蔵元さんのお話も聞けて、新しいお酒に出会えて、びわ湖の幸を堪能する。最高の朝でした。
戦利品は、「六方」一升瓶、米粉パン、ソフト鮒ずし、びわ湖の鮎・もろこの甘露煮でした。
※ このあと「六方」をUmio's Bar #2 日本酒恋愛相談所でお出しました。高評価でした。
(2016年7月17日開催)