料理とお酒を合わせるスローな時間 Awaseru #4 イベントレポート

元来、酒は温めて飲むように造られたように、演歌とマリアージュするように設計されているのかもしれない。演歌と七輪と燗酒、スローな時間が流れます。

料理とお酒を合わせるスローな時間 Awaseru #4 イベントレポート

(2018年12月12日開催)

北新宿のパーティースペース “Ti-da”。イベントやライブもあるこの場所で、料理と日本酒を合わせるイベント、“Awaseru” を開催しています。これは4回目のイベント・レポートです。

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料理とお酒のセレクションで対話する

料理担当のChikaさんと日本酒担当のUmio。1回目から3回目まで、料理にお酒を合わせたり、お酒に料理を合わせたり、をしてきました。今回は「冬、寒さごと楽しむ」をテーマに、それぞれが料理と日本酒を準備しました。それぞれの感性が試される、少し緊張感のある企画でした。言葉を交わさずとも、お互いの料理・お酒のセレクションを交換することで対話ができたと思いました。

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Chikaさんの料理は温かかった。里芋の揚げ団子のあんかけがもたらすやさしさ、カブのポタージュのポカポカ感。冬を感じる、いろいろな根菜がいろいろな表情を見せる料理です。そして湯豆腐には手造りのゆずポン酢。

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演歌と七輪と燗酒と

七輪で炙るめざし。齧っていると、やっぱり欲しくなるのは燗酒。

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さっそくチロリをオンして炭火燗酒。遠赤外線で、酒はゆっくりとやさしく温まります。

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演歌をBGMに酒をすすり、めざしをまた齧ります。森昌子の「越冬つばめ」から八代亜紀の「舟唄」。あ、イカを用意しなかったのは痛恨のミス。炙ることができたろうに。

元来、酒は温めて飲むように造られていたように、演歌とマリアージュするように設計されているのかもしれない。演歌と七輪と燗酒、スローな時間が流れます。

収穫を感じる日本酒

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今回ご用意したのは、秋と収穫を感じる日本酒3本。和柑橘のフルーティーさや米の素顔を感じるお酒です。

純米酒 能登誉 奥能登輪島 千枚田|日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉奥能登の棚田の米を使った酒。米とみかんのニュアンス。温めるとよいお酒。
英勲 特別純米原酒 ねこラベル|日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉しっかりした味わいで存在感のある酒。まろやかで力強いがきれいさがあって、バランスがよい。ラベルの猫のように横になってチル・アウトしたくなる。
秋の田んぼが目に浮かぶ「綾部産山田錦 穂乃香(ほのか)特別純米酒」日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉米の印象。秋口の水田の風景が目に浮かぶ酒。醸す若宮酒造の「蔵らしさ」が感じられる。

Awaseru

料理とお酒を合わせて、人と料理、人とお酒が出会ったりする。こじんまりとしたスローなイベントです。ゆっくりと味わい、しずかに対話する、そんなプレシャスなモーメントを過ごしていただけるイベントにしていきたいと考えています。

次回の開催もお楽しみに。

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