英勲 特別純米原酒 ねこラベル|日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉しっかりした味わいで存在感のある酒。まろやかで力強いがきれいさがあって、バランスがよい。ラベルの猫のように横になってチル・アウトしたくなる。
京都・伏見の英勲「ねこラベル」である。このラベルに出会ったのは今から7年前の秋、日本酒に恋し始めて数週間くらいのことだった。主に京都の日本酒専門店「んまい」のカウンターで味わったが、今回はKitchen Chikaさんと一緒にやっている料理と日本酒を合わえせるイベントAwaseruのために、東京まで連れてきたのだ。
お客さんの反応はよく、他の酒と同様、おかわりコールをいただいた。
常温で
常温、20度位でテイスティングする。しっかりした味わいで存在感のある酒である。まろやかで力強いがきれいさがあって、バランスがよい。
とろりとしたテクスチャ、甘味、酸味がしっかり。リンゴ果汁の香りに柑橘のニュアンス。オレンジや金柑の香り。そして苦味とともにオレンジピールのニュアンス。そのから白い米、白玉粉の香りが覗く。
きれいに切れる。余韻は長く、オレンジの香り。可愛らしさと力強さが共存している。
七輪で炙っためざしに合わせると、酒が蜜のように強い旨味と塩味を包み込む。そして、金柑の入ったサラダと柑橘ニュアンスが同調してよく合った。
温めて
45度位に温める。蜂蜜の香り、かりんの香り。酸味が目立ち、はちみつレモンのような印象。喉によさそう。軽やかでツルンと入る、すっと入る。飲みやすくなる。ラベルの猫のように横になってチル・アウトしたくなる。
60度に温めてみると、ミルキーさが出てくる。ツルリまろやかである。温めるならこの温度帯がおすすめ。
冷やして
これ、キンキンに冷やしたらどうなるだろう? 早速5度位に冷やしてみる。シロップの印象。とろりと口に入り、酸味が広がる。洋梨の香り。
あー、これは単独でおいしい。そして脂の乗ったブリの刺身や、蒸焼きした白身魚(塩味)に合わせたい。
日本酒イベントAwaseruにて。
(テイスティング日: 2018年12月12日)
ラベル情報
商品名 | 英勲 特別純米原酒 ねこラベル |
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醸造元 | 齊藤酒造(京都府京都市伏見区) |
特定名称・種別 | 特別純米酒 |
原材料 | 米(国産)、米こうじ(国産米) |
酒造年度 | -BY |
原料米 | 五百万石等 |
精米歩合 | 60% |
酵母 | - |
仕込み水 | - |
アルコール度数 | 16-17度 |
日本酒度 | - |
酸度 | - |
アミノ酸度 | - |
製造年月 | 2017-06 |
杜氏 | - |
その他情報 | - |
商品ページ | - |