思い出の立ち飲み日本酒5選

大好きな立ち飲み屋さんで飲んだ日本酒をピックアップ!

思い出の立ち飲み日本酒5選

立ち飲み屋で酒を飲むことが大好きだけど、密になって元気な雰囲気を楽しむことはパンデミック以降、控えめにならざるを得ない。また、立ち飲みをのびのびと楽しむ日を祈って、今までに立ち飲みでであった日本酒たちを紹介したい。

英勲 上撰

京都・五条烏丸にある八星酒店の角打ちで飲んだ地元の酒。ここは酒販店だけど、もともとは造り酒屋だったとのこと。

すぐ近所の旧尚徳中学校には室町時代の酒倉跡がある。発掘時に見つかった酒を造る甕(かめ)には、穴が開けられていて、たびたび酒造りの禁止令が出されていた当時、幕府の役人によって破壊されたのではないかと考えられている。酒にゆかりの深い土地柄だ。

ここで飲んだ「英勲」の上撰は、さらりとしていて甘味は控えめだけどコクがあるやさしい味の酒だった。ぬるめの燗が最高!

英勲 上撰|日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉コクがある味わい、うりの香り。サラッとした控えめな甘味。

三芳菊 限定おりがらみ 特別純米無濾過生原酒

香川県高松市にある「美酒立呑 芽論(めろん)」で飲んだ四国の酒。薄にごりだけど透明感があって、爽やかな酸味とヨーグルト・ゆずの砂糖漬けの香り。もろきゅうと合った。

壁にズラッと貼られた酒の説明ストーリー(写真あり)が読ませる内容で、よい。

三芳菊 限定おりがらみ 特別純米無濾過生原酒|日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉一口飲んで、普通と違った味わいの日本酒。うすにごりだけど透明感のある香味の日本酒です。

自然郷 Cuvée 18 2009

仙台に行ったら必ず立ち寄る立ち飲みスポットが「菅原商店」。地元の酒と、店主が気になった全国の酒をバランスよくラインナップに加えている。訪れるたびに新しい出会いがあって、楽しめる。

ここで飲んだのは自然郷、オーク樽熟成の酒だ。まず色がいい。こんなグラスで日本酒を飲んだのははじめてだけど、雰囲気があっている。特徴的な酸味と甘味、そして樽香。樽香の奥を覗いてみると、熟成酒の複雑な香りが織り成すワンダーランドだった。

自然郷 Cuvée 18 2009|日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉特徴的な酸味と複雑な香りを楽しめる長期熟成酒。燗にすると素晴らしくなる。

黒松剣菱

神戸・元町の「酒商熊澤」では日本酒のほか、ビオワイン・クラフトビールが楽しめる。日本酒の味わいに合わせた燗付けが丁寧。

ここで飲んだ黒松剣菱はもちろん燗酒でいただいた。やわらかくしっかりした味わいで香味がきれいにまとまっている酒。炙ったきびなごと合わせた。

黒松剣菱|日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉やさしい、やわらかい、といった印象。味はしっかり。バランスがよく、上品。品格さえ感じます。香味がきれいにまとまったお酒です。

蓬莱泉 純米吟醸 熟成生酒「和」

大阪・中津の銘店「大西酒店」は惜しまれつつも閉店してしまったが、多くの人々の記憶に残り続けている。ここで飲んだ蓬莱泉の熟成酒は焼きリンゴを飴にしたような艶のある味わいだった。

蓬莱泉 純米吟醸 熟成生酒「和」2016|日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉少し重く、艶のある口当たり。甘露飴のような丸い甘みのお酒です。

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日本酒文化を楽しむガイド。日本酒テイスティングノート・レビューや造り手のインタビュー、日本酒の個性や地域性のこと、世界のSakeのこと、日本酒イベントレポート、酒のエッセイなど。

参考文献

  • 財団法人 京都市埋蔵文化財研究所. 2006. つちの中の京都 3. 財団法人 京都市埋蔵文化財研究所.