「ミルクもち」と「玉川 Time Machine 1712(木下酒造)」 〈日本酒レビュー〉思い立ってミルク餅の上にTime Machine 1712をかけてみると、あら不思議! 口の中に心地よいミルクとはちみつの香りと旨味が広がりました。これはいい!
「モンブランタルト」と「久美の浦 ひやおろし原酒 あき(熊野酒造)」 〈日本酒レビュー〉モンブランタルトの栗のペースト部分は甘さが控えめだったこともあり、お酒が負けずにバランスが取れていました。また、パイ生地の塩味が日本酒に合いました。
食感と香りに幸福感!伊根満開チーズケーキ テイスティングノート 向井酒造の伊根満開。このブログで一番とりあげているかも知れない銘柄です。その伊根満開の赤い酒粕を使った生チーズケーキをテイスティングしました。 大阪梅田と京都にある浅野日本酒店限定で販売しています。作っているのは滋賀6蔵の酒粕を使ったチーズケーキで有名な工房chou-chou。5勺のおちょこに入っているのがポイント。伊根満開の赤い文字のレア猪口目当てもあって即買いしてしまいました。 フタを開けてみると、伊根満開の色!ちょっと落ち着いた淡いピンク。そこに赤黒いつぶつぶ、原料の古代米の果皮だと思われます。 うきうきしながら口に含むと、なめらかくなめらかな口当たり、ゼラチン由来のふわっとした食感。作るプロセスより原料の配合に試行錯誤を重ねたに違いないと思いました。赤黒い粒のつぶつぶ感も楽しめます。 そしてこれぞ伊根満開!フランボワーズの香り、米の香り、その後にクリームの香りがやってきます。ヨーグルトのさわやかな酸味が口腔の中を漂い、生クリームのどっしりとした油脂感が余韻で残る濃厚な食後感。 チーズケーキになっても、伊根満開の個性をしっかり感じられるのがうれしい。ます
自然を感じながら日本酒を飲むって楽しい〜天野酒 蛍の宴 レポート〜 蛍の宴 梅雨の気配を感じる5月の末、西日本きき酒界の重鎮の方々のお誘いで、「天野酒」の酒蔵で開催された「蛍の宴」に参加しました。 亨保三年創業の歴史ある酒蔵・天野酒 天野酒醸造元の西條合資会社は享保3年(1719年)に創業した歴史ある酒蔵です。 大阪府河内長野市の南海河内長野駅からほど近く。駅から酒蔵までの道は「酒蔵通り」として整備されており、趣きのある佇まいを感じながらのアプローチ。酒蔵の建物のうち旧店舗社屋は登録有形文化財に指定されており、歴史を感じる風景です。 天野酒を語るには河内長野地元の天野山金剛寺について語らなければなりません。 中世には、大寺院が荘園を持っていました。その荘園から上がってくる年貢米を使って僧侶が酒造りをしていました。金剛寺で造られていた「天野酒」や奈良の菩提山正暦寺で作られていた「菩提泉」などが有名です。その後、寺院での酒造りは廃れてしまいましたが、当時寺院で造られていた酒の製法は、現在の日本酒造りのベースとなっています。 西條合資会社は昭和46年(1971年)、天野山金剛寺で中世に造られていた「天野酒」の銘柄を復