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蒼空 純米生 かすみ酒 しぼりたて 美山錦|日本酒テイスティングノート

日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio 日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio

久しぶりに藤岡酒造の「蒼空」をいただきました。

藤岡酒造は1995年を最後に酒造りをやめ、翌年残った酒を売り切って廃業しました。しかし、蔵元杜氏の藤岡正章さんが「なんとかもう一度酒を造りたい」と努力を重ね、2002年に酒造りを再開します。

その後17年がたち、2018BYには約220石の酒をすべて手造りで仕込みました。また、京都市の北東に位置する大原での米作りにも取り組みはじめています。

たくさんの言葉が湧き上がる「かすみ酒」

一昨年もこのお店で蒼空の美山錦を飲んでいました。

前回と違って、今回は「かすみ酒」。うすく濁ったしぼりたての酒です。

飴のような甘さと特徴的な青い香りが第一印象。酸味もしっかり。ハッカやアブサンのような独特の香りが長い余韻にも残ります。

一緒に飲んでいた方といろいろな言葉が飛び交い、ついにお店のママも参加してしまうほど。たくさんの味と香りを感じ、たくさんの言葉と対話が生まれる酒でした。

テイスティングコメント

冷やして、陶器の盃でテイスティング。温度は10度くらいで。

ほんのわずか緑がかった乳白色。少し透明感を残したにごり。甘味は飴のようで強く、酸味もしっかり。水飴・綿菓子・千歳飴のニュアンス。青い印象が特徴的で独特。青りんご、ハッカ飴、ふき、アブサンの香り。その後やってくる苦味は強く、荒々しい。余韻は長く、米を感じる。苦味と青い香りが残り、奥のほうに、米のニュアンスが若いま、静かに座っている。

冷やした状態でも、甘味・酸味・香りとも強くフルボディー。味と香りが主張しつつ整っているので単独で楽しめる。よもぎのような青い香りを活かして、さつまいものサラダやふろふき大根など甘味のある野菜や根菜と合わせたい。チーズケーキ、それから脂身の多い豚肉を塩コショウなどシンプルな味付けにしたソテーとの相性もよいだろう。

(テイスティング日: 2019年12月15日)

ラベル情報

蒼空 純米酒 美山錦

  • 〈醸造元〉 藤岡酒造(京都府京都市伏見区)
  • 〈仕込み水〉 -
  • 〈原料米〉 美山錦100%
  • 〈精米歩合〉 60%
  • 〈特定名称/種別〉 純米酒
  • 〈アルコール度数〉 16度
  • 〈原材料〉 米(国産)、米麹(国産米)
  • 〈製造年月〉 2019-12

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