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「新潟米バー」は酒の陣最高のウォームアップ

日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio 日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio

にいがた酒の陣2019で、県産のお米を試食できるコーナーを見つけました。長丁場になる酒の陣で本格的に飲み始める前に、はからずも日本酒の原料、米に向き合いました。ついでに言うと、お腹に食べ物が入ることでアルコールの急激な吸収を抑えるメリットもありました。さらに、「新潟ライスガール」の皆さんの笑顔をいただいたのもプレシャスな体験でした。

見つけてしまった「お米バー」

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最初から「新潟米バー」があると知っていたわけではありませんでした。初めて参加する酒の陣の圧倒的人混み感に怯みそうになっていると、遠くに「にいがた米の陣」と書かれたのぼり旗を見つけました。自然と足が向きました。

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人混みをかき分け到着。カウンターに並ぶ炊飯器にワクワク。4つの産地のコシヒカリと、こしいぶき、新之助。この3品種は日本酒づくりにも使われています。迷わず全種類注文です。

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テイスティング

これが全部盛り。左から、

  • 新潟産コシヒカリ
  • 魚沼産コシヒカリ
  • 岩船産コシヒカリ
  • 佐渡産コシヒカリ
  • 新之助
  • こしいぶき

と、並んでいます。

早速テイスティングしていきましょう。

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新潟産コシヒカリは、正統派のうま味を感じます。そして香りが高いですね。魚沼産は新潟産に比べて香りが控えめですが、食感はややさっぱりしています。両方ともテクスチャーが上品。王道の貫禄を感じます。魚沼産の評判をよく聞きますが、私は香りが高い新潟産のほうが好みでした。

次は岩船産、新潟県の最北部の岩船地域で栽培されるコシヒカリです。ややもちっと(コシヒカリはもちっとしているのが特徴の米ですが、この4種の中で特にもちっとした食感があります)していて、噛みすすめると甘味がたくさん出てきます。全体的に素朴な印象で、おかずに寄り添う感じがします。日々の食事でいただきたい、テーブル・ワインのようなお米です。

佐渡産も素朴で、もちっとしていますが、あまりコメントが浮かびませんでした。減り方も遅かったです。もう一度食べてみたいです。

次は新之助。2017年から一般販売が始まった新しい品種です。存在感がある、マッシブなお米でした。みずみずしくて柔らかいけれども、捌けのよい食感でした。口の中でホロリと崩れていくのです。滋賀県のみずかがみに近いです。食米の世界はコシヒカリ一辺倒になって久しくいものの、おいしいけれども食べ疲れると感じることもあります。外硬内軟で捌けがよい味わいは新しいトレンドになるかもしれません。

新潟県の新之助を使って日本酒やどぶろくが造られています。

最後はこしいぶきです。水加減が多かったのか、やわらかめに炊きあがっていました。とても固く作ったお粥のようでした。おそらく水加減も品種に合わせて調整しているので、柔らかく食べるのがおすすめのお米なのでしょう。

もちろん、こしいぶきをつかった日本酒もあります。

日常生活で米を食べ比べることはめったにありません。とても貴重な体験でした。品種の顔、産地のテロワールを感じることができました。そして、全体的にレベルが高いと感じました。全て90点以上をつけてもいいくらいでした。

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「新潟ライスガール」の皆さんとお話しました。感激しすぎて細かい内容は覚えていませんが、生産者の愛を感じて、新潟のお米がもっと好きになりました!

うまく言葉にできないけど、心で感じるおいしさ。それは作り手の愛と米の生命力によってもたらされるのかもしれません。

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コシヒカリ4産地のノベルティージップロックをおみやげ(参加賞?)にいただきまいた。これはうれしい!

日本酒の原料と向き合い、お腹も満たしたあとは、いざ、出陣です!

参考資料