コンビニスイーツと日本酒のペアリング
コンビニスイーツと3種類の日本酒のペアリングのご紹介です。
これは日本酒コンシェルジュのInstagramに投稿した内容ですが、あまりにも熱が入りすぎて長文になってしまったので、読みやすさのため、ここに加筆修正の上掲載します。
Instagramでコンビニスイーツをレビューし続ける、コンビニスイーツの女神 まつぼっくり🗽さんに触発されて、今回はコンビニスイーツと日本酒のペアリングを考えました。
日本酒コンシェルジュの私はスイーツコンシェルジュ(日本スイーツ協会認定)でもあるので、スイーツと日本酒は長いことやっているテーマですが、コンビニスイーツは初めてなのです。
4層が奏でるハーモニー
セブン-イレブンの通路を歩いていると、「たっぷりクリームのミルクプリンケーキ」を発見。商品名に 「クリーム」「プリン」という好物ワードが2つも入っていたので、迷わず購入した。
家に帰って、早速いただく。上から見ると、ソフトクリーム型にホイップクリームがたっぷり、その下にスポンジケーキ、練乳クリーム、プリンと続く。「プリン」と商品名にあるのに、プリン部分は4分の1もない。
まずは頭のてっぺんの部分をスプーンですくい、味わう。少し重めで油脂多め、後口に乳っぽさと甘味が広がる。ボールドでわかりやすい味わい。クリーム好きにはたまらないが、単独ではちょっとくどいかもしれない。
再び見下ろす。スポンジ部分が顔をのぞかせている。ぱくり、食感がいい。キメが細かく、やわらかい。次はクリームと合わせて口に運ぶ。おお! よいバランス、輪郭のある味わい。クリームの重さはこのように計算されているのだ。
掘り進める。一気に掘り進める。練乳クリームとプリンが仲間に加わる。すべての層が含まれるようにすくい、縦のハーモニーを楽しむのがお菓子の基本だ。プリンはなめらかプリンで、湯煎焼きをせずに寒天やこんにゃくなどで固めるタイプだ。1990年代に大ヒットして以来、根強い人気を誇っている。
湯煎焼きしないプリンは、個人的にはプリンではないと思っているけど、世の中みな、そう言っているので従っている。
プリン部分の卵黄感は控えめだが、その上の練乳クリームのコクが全体の味を下支えしている。この練乳クリームはコンデンスミルクの味そのままで、幼少時にスプーンで直食べしていた私には、懐かしい情景が浮かぶ味わいである。
4つの要素が合わさると、こんなにも素晴らしい! 後口はさっと切れ、余韻に乳脂のコクが長く残る。量・味とも満足であった。
合わせたい日本酒(写真右下から左へ)
玉川 自然仕込 純米酒(山廃) 無濾過生原酒
以前、ミルク割りをやってみて、とてもおいしかったお酒。このスイーツのクリーム部分によく合うでしょう。
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竹生嶋 壺中重星霜 純米吟醸 吟吹雪 平成十四酒造年度 長期常温熟成古酒
熟成してからが本番のこの酒、18年目の今年飲んでみたら、ほうじ茶とはちみつのニュアンスが印象的だった。ほうじ茶の香りがこのスイーツ全体とよくマリアージュする。
純米大吟醸 美丈夫 舞 しずく媛
華やかな、リンゴ・ぶどう・メロンの香りのお酒で、合わせるとこのスイーツの中に新鮮なフルーツが加えられたような気持ちになる。
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