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直実 特別純米|日本酒テイスティングノート

日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio 日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio

これは、地域別の日本酒をテイスティングする、LSC(ローカル・サケ・キャノンボール)でテイスティングしたお酒です。

埼玉県熊谷市の権田酒造が醸す「直実(なおざね)」は、地元を本拠地とした武将、熊谷次郎直実の名からつけられています。権田酒造では和釜や酒槽を使った昔ながらの手法で酒が造られています。

やわらかい口当たりで味の輪郭がはっきりした酒

「直実 特別純米は」地元で栽培された酒米、さけ武蔵と荒川水系の水を使って醸された、落ち着いた甘い香りのお酒です。

人に例えると、白いワンピースを着た地味で控えめな人す。

15度位では柔らかな口当たりにシンプルな甘味と少し酸味、柑橘とバナナのニュアンスが印象的です。味の輪郭ははっきりしています。60度まで温めると、クラシックな味わいが強調され、アルコールもしっかり感じ切れも良い燗酒です。余韻には、乾燥させたグレープフルーツピールを感じます。

揚げ出し豆腐。出汁のうま味がある温かい料理に合わせたいと思いました。

テイスティングコメント

15度位。ISOテイスティンググラスで。無色透明。上立ち香は白玉粉や給水した白米、ほのかに笹の香り。口当たりは柔らかく、シンプルな甘味。その後に酸味と柑橘のニュアンス、そしてミルキーな米の香り(白玉団子、金平糖、餅)。輪郭ははっきりしている。ややはっきりし過ぎかも。裏なりのライチや苦いバナナの香り。余韻はやや長いほう。ミルキーなバナナの香りとアルコールの刺激。

40度に温めると、アルコールの刺激が気になり、それが甘い香りと離れている感じがする。50度でもまだま緊張感が不足。

60度に温めると、「酒っぽく」なる。米と乳酸由来の香りがバランスよい、クラシックな味わい。アルコールもしっかり感じるが不快ではない。切れはよく、乾燥させたグレープフルーツピールのニュアンス。

(テイスティング日: 2019年5月30日)

ラベル情報

直実 特別純米

  • 〈醸造元〉 権田酒造(埼玉県熊谷市)
  • 〈仕込み水〉 荒川水系の伏流水
  • 〈原料米〉 さけ武蔵(熊谷産)100%
  • 〈精米歩合〉 60%
  • 〈酵母〉 協会901号
  • 〈特定名称/種別〉 特別純米酒
  • 〈アルコール度数〉 15度
  • 〈原材料〉 米(国産)、米麹(国産米)
  • 〈日本酒度〉 6.5
  • 〈酸度〉 1.7
  • 〈アミノ酸度〉 2
  • 〈製造年月〉 2019-05

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参考資料

  • 一般社団法人 埼玉県物産観光協会. Saitama TheSake 48 “大人諸君、埼玉の酒をこのまま知らないでいいのか。" 2019年5月9日.