三千櫻 純米 愛山 袋吊り 日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉フルーティーな香りがやや強めです。口当たりはやさしく、真っ白な米を思わせる雑味のない透明感のある甘味。
今から2年前、Umio's Bar #1の当日にデパートの試飲会で出会った日本酒です。試飲して感動!そのままUmio's Barでお客さんにお出しして好評でした。
肩ラベルが垂直になっています。2014年、2015年は斜め貼りでした。垂直のほうが美しい! でも貼るのが難しそうです。
私が好きな酒米「愛山」を使って、袋吊りで搾られたお酒です。
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軽やかで上品で味もあるバランスの良い食中酒向けのお酒
冷蔵庫から出してすぐ、ISOテイスティンググラスでテイスティングしました。飲用温度は10度くらいです。
フルーティーな香りがやや強めです。リンゴの香りが主ですが、オレンジの香りも見え隠れしました。その奥に微かに白玉粉、カモミールの香り。
口当たりはやさしく、真っ白な米を思わせる雑味のない透明感のある甘味。華奢な印象だが、しっかりと口腔内を上がっていく酸味、強めの苦味でとても切れがよく、控えめな旨味が短く、上品に残ります。若干の渋味も。含み香はリンゴより柑橘が中心です。
きれいな曲線を描くけど、どこか人の手が感じられる香りと味わいです。
料理と合わせる、やっぱり和食と合う
三千櫻らしくなく香りが高いので、冷たいうちは単独で楽しむのが良いと思いました。しかし室温に近づいてくると、味にフォーカスが移り、料理に合わせたくなりました。
この日の夕飯、薄めの味付けのトンテキに合いました。お酒の酸味の強さのなせる技です。さつまいもとキノコと豚肉の具だくさん味噌汁が、きょうの料理の中でベストフィットしました。特に麦味噌の風味と合いました。冷奴とはあまり合いませんでした。でも、かなりオールマイティーに料理に合わせることができるお酒だと感じました。
ラベル情報
- 商品名: 三千櫻 純米 愛山 袋吊り
- 醸造元: 三千櫻酒造(岐阜県中津川市)
- 醸造年度: -BY
- 原料米: 愛山100%
- 精米歩合: 60%
- 酵母: 1401
- アルコール度数: 16
- 日本酒度: -
- 酸度: -
- アミノ酸度: -
- 製造年月: 2016.11
- 杜氏: 山田耕司
- その他情報: -