霧峰農會「荔枝蜂蜜酒 ライチミード」 台湾の蜂蜜酒テイスティングノート
台中の霧峰農会が作るミード(蜂蜜の醸造酒)。炭酸割り、燗酒もおすすめ。料理にも合わせやすい。
日本酒も造っている台中の霧峰農會(農協)のミード(はちみつの醸造酒)です。蜂の巣をモチーフにしたラベルには「ライチ ミード」とのカタカナが。台湾ではよく見られるスタイルです。

蜂蜜のお酒、ミード(mead)
ミードは蜂蜜を水で薄めて発酵させただけのシンプルな醸造酒です[1]。2000年以上前から古代エジプトやアビシニア地方などで造られており、いまではイギリスやポーランドのミードが有名です[2]。

霧峰農會のミードは蜂蜜と霧峰地区の特産であるライチが使われています。ミード造りが盛んなイギリスでも、蜂蜜にリンゴやブドウの果汁を加えて作るミードがあります。
思ったより甘味が強くなく、酸味とのバランスが取れた香り豊かな酒
10度くらいでテイスティングしました。
琥珀色の外観。上立ち香に蜂蜜の香り。口当たりは爽やか。蜜のようだが、甘味は主張しない。そんなに強くない。酸味が寄り添うことで、濃厚なリンゴ果汁のような印象。
香りはりんごの蜜、少し青りんご、カリン、アールグレイ、ライチ。そしてきゅっと心地よい収斂味でさっと切れる。余韻は長く、紅茶のような渋味、ライチのフルーティーで軽やかな渋味と快適なえぐ味。蜂蜜の香り、りんごの蜜の香り。

炭酸割りにしてみました。1:1です。
ライチのニュアンスが強調された上に、軽やかで飲みやすくなりました。割った分、酸味を加えてもいいのではと感じました。後口にリンゴの蜜とライチの香り。
50度位の燗酒にすると味わいが軽やかになって、思わず微笑みがこぼれました。ちょっと感動するバランスでした。燗酒はおすすめです。
あっさりした料理に合わせる
酸味を生かして、塩で味付けした蒸した魚に合わせたいです。醤油味のものはちょっと合わないでしょう。
(テイスティング日: 2018年6月24日)
ラベル情報
| 商品名 | 荔枝蜂蜜酒 |
|---|---|
| 醸造元 | 霧峰農會酒莊(台中市霧峰區中正路345號) |
| 特定名称 | 再製酒類 |
| 原材料 | 蜂蜜、荔枝汁 |
| 醸造年度 | -BY |
| 原料米 | - |
| 精米歩合 | -% |
| 酵母 | - |
| アルコール度数 | 8度 |
| 日本酒度 | - |
| 酸度 | - |
| アミノ酸度 | - |
| 製造年月 | 2018-01-19 |
| 杜氏 | - |
| その他情報 | - |
| 商品ページ | http://www.twwfsake.com/products_view.php?id=139 |

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