イベントレポート 日本酒レッスン その3「漆器と日本酒」〈後編〉
2015年12月5日に開催された、日本酒レッスンその3「漆器と日本酒」のイベントレポート。
2015年12月5日に開催された、日本酒レッスンその3「漆器と日本酒」のイベントレポート。
前編では講師の追立さんのお話と、器違いのテイスティングワークショップについてご紹介しました。引き続き、イベントでご紹介した日本酒と料理に進みます。
日本酒ラインナップ
今回は、テイスティングで使った2種類のお酒を含めて4種類の幅広い香りと味の日本酒をご用意しました。写真左から説明します。
- 車坂 山廃純米 五百万石 (吉村秀雄商店・和歌山)
- 新政 秋田流純米酒(新政酒造・秋田)
- 新政 亜麻猫(あまねこ)(新政酒造・秋田)
- 竹生嶋 純米大吟醸 壺中重星霜(こちゅうせいそうをかさねる)(吉田酒造・滋賀)
「車坂 山廃純米」は、ふくよかでクリーミーな香りと力強い味わいが特徴です。杜氏は能登流の藤田明子さん。
秋田の新政酒造からは2種類。「秋田流純米酒」は料理を引き立てるクラシックな味わい。「亜麻猫」は柑橘のような香りと酸味がさわやかで、とても繊細な味わいのお酒です。
滋賀県北部にある吉田酒造の「竹生嶋 純米大吟醸 壺中重星霜」は15年間も瓶で熟成させた古酒です。
ワークショップで使った漆の盃は追立さんが所属する京都漆器青年会の会員の方々で作ったもの。イベントで使って青年会をPRできるように全部で20枚制作されたということです。
一つ一つ絵柄が違います。そのなかの猫柄の盃に亜麻猫のラベルの猫を合わせてみたりする参加者の方も。
講師の追立さんのお気に入りは新政の亜麻猫でした。
馳走いなせやさんの料理
漆の講義と3種の器によるテイスティングワークショップのあとは、馳走いなせやさんの食事とともにお酒を楽しみながらの交流タイム。
馳走いなせや料理長の村上さんによる料理は本当においしかった!そしてきれいだった!今回の日本酒のラインナップにあわせて料理を考えていただきました。
先付は初玉子の茶碗蒸し。車坂の山廃と合いました。
その後、旬の活魚のお造り盛り合わせ。これは新政の秋田流と亜麻猫と。
そして縁高には8種類のアテ!
- なまこ トロロ掛け
- 聖護院蕪 含め煮
- 旬菜 天ぷら
- だし巻き玉子
- 鴨ロース
- クリームチーズ味噌漬け
- 鯖幽庵焼き
- 鮟肝煮
〆のご飯ものは、鯖寿司!京都以外から参加された方に京都を感じていただけたと思います。
デザートは安納芋のプリン、竹生嶋の古酒によく合いました。
ありがとうございました!
講師の追立さんに初めてお会いしたのは、日本酒イベントでした。お酒を通して日本酒が大好きな漆作家さんに出会えて、そして今回の日本酒レッスンで講師をしていただき、感慨深いです。
この日本酒レッスンは、日本酒の楽しみ方を伝えることを目標に続けています。日本酒そのものはもちろん、日本酒を支える文化、料理、器、歴史、それらをひっくるめてまるごと楽しんでいきたい、そしてそれをたくさんの方々に伝えていきたいと、日々活動を続けています。
参加していただいたみなさん、講師の追立さん、馳走いなせや料理長の村上さんはじめ、たくさんの方々のおかげで今回の「漆器と日本酒」は実現し、日本酒の楽しみ方をお伝えできました。ありがとうございました!
「日本酒レッスン」は月に1回のペースで開催している学べる体験型日本酒イベントです。
今後の開催予定は、このブログのほか、「大人の食育!日本酒レッスン 申し込みサイト」「Facebookの日本酒コンシェルジュ通信」でお知らせしています。
撮影:aoi nkgw