川鶴 讃州おいでまい 純米原酒|日本酒テイスティングノート

〈日本酒レビュー〉美しい曲線、透明感、そして力強くじわる余韻。讃岐を感じる酒。フォアグラやコンテチーズに合わせたい。

川鶴 讃州おいでまい 純米原酒|日本酒テイスティングノート

パリの日本酒店、La Maison du Saké での2杯目は川鶴。販売コーナーには綾菊の国重、森國の「びびび」など香川の酒が取り揃えられていたが、バーで飲めたのは川鶴だった。

ちなみに1杯目はこれだった。

美しい曲線、透明感、そして力強くじわる余韻

ワイングラスで提供された。上立ち香にザラメや柚子ピール、メロンの香りがある。口に含むと、やさしく舌を包み込むまろやかなテクスチャーに心躍る。透明感のある甘味。口中香は豊かで、バナナ、ミルク飴、すだち(かぼすではない)、ややザラメ。余韻は長く酸味がじわりと。苦味が強く、アルコール感もしっかり。

あんこと合わせたいと思った。あんこにさらに砂糖衣をかけてゆずを乗せる感じ。それから、フォアグラなど蜜のような甘さに合うもの、コンテチーズなど塩味とうま味が凝縮された食べ物に合うだろう。

50度位に温めて蜜のようなニュアンスを抑えると、米の味が広がりさらに多くの料理に合わせることができるだろう。願わくは、パリの日本酒バーでも燗酒が提供されるようになってほしい。

香川県オリジナルの米「おいでまい」

2002年に香川県で開発された「おいでまい」を使用。飯米ではあるが、温暖化に強いだけでなく、タンパク質含有量が山田錦並みに少ないことから、香川県でこの米を使って酒を造る蔵は多い。

2回目のテイスティング

以前おなじ酒を家でテイスティングしたことがあったが、少し印象が変わっていた。保管期間の影響もあるだろうが、香りの要素に違。しかし、余韻の力強さに共通点が見られた。興味深い。

(テイスティング日: 2018年2月24日)

ラベル情報

商品名川鶴 讃州おいでまい 純米原酒
醸造元川鶴酒造(香川県観音寺市)
特定名称・種別純米酒
原材料米(国産)、米こうじ(国産米)
酒造年度-BY
原料米おいでまい100%
精米歩合70%
酵母-
仕込み水-
アルコール度数17度
日本酒度+1
酸度2.0
アミノ酸度-
製造年月2016-07
杜氏-
その他情報-
商品ページ-

川鶴 讃州おいでまい 純米原酒