日本酒が好きになるウェルカムドリンク「玉乃光 純米大吟醸 こころの京」日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉酒粕をテーマにしたレストランでウェルカムドリンクとして出していただいた日本酒がとてもよかった話。
2022年3月にオープンした京都・伏見の玉乃光酒造のアンテナショップ&レストラン「純米酒粕 玉乃光」を訪問した。玉乃光酒造は早くから純米酒を復活させ、今では純米吟醸酒以上の酒だけをつくる酒蔵として知られている。
日頃から「食べられる副産物」である酒粕を食品として完全利用する循環を願っていることもあって、この店のコンセプトには興味津々だったのだ。
ウェルカムドリンクで「おいしい酒」を体験する
まずはウェルカムドリンクにおちょこ一杯の純米大吟醸酒「こころの京」。いきなり「いい酒」を持ってくる。ターゲット層である20から40代女性に高品質な酒に触れてもらいたいとの思いがあると店長さんは語る。
「こころの京」との名前にあるように、酒米は京都の品種「祝」を使っている。冷たい温度でいただいた。
香りは高く、メロンの香り。口に含むと丸い甘みが広がって、フルーティーなメロンの香り、その後に甘い米を思わせる香りがやってくる。そして、しっかりとした酸味でよく切れる。
余韻は長く、ミルキーな米と甘いメロンの香り、その奥に金柑を思わせる柑橘のニュアンスがあるのがよい。
本当においしいお酒だ。はじめて日本酒を飲む人がこれを飲んだら、もっといろいろな日本酒を飲みたくなるに違いない。
(テイスティング日: 2022年3月8日)
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ラベル情報
純米大吟醸 こころの京
- 〈醸造元〉 玉乃光酒造(京都府京都市伏見区)
- 〈仕込み水〉 -
- 〈原料米〉 祝
- 〈精米歩合〉 50%
- 〈杜氏〉 -
- 〈特定名称/種別〉 純米大吟醸
- 〈アルコール度数〉 16度
- 〈原材料〉 米(京都府産)・米こうじ(京都府産米)
- 〈製造年月〉 2022-02