初桜 純米吟醸 山田百恵 29BY を浜大津こだわり朝市で|日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉朝酒、気持ちいいなー。浜大津こだわり朝市で初桜の「山田百恵」。しっかりしたアタックとまろやかなテクスチャーに生酒らしい爽やかさ。ワカサギの甘露煮によく合いました。
朝酒、気持ちいいなー
毎月第3日曜日は、早起きしてお酒を飲みに行くのが日課。日曜は用事が入っていることが多く、朝から酒を飲むことを前提にしたスケジューリングができるのは稀で、うれしさもひとしおです。
朝からお酒を飲んでいる人だかりがお酒コーナーの前! 最初は驚いたけど、いまはすっかり安心する風景。不思議と早朝から飲んでも悪酔いしないのです。
この日は蔵元さん夫妻が早くからいらっしゃって、愛飲家とのコミュニケーションに精を出しています。
そう、滋賀県甲賀市の安井酒造場が醸す「初桜」。
初桜 純米吟醸 山田百恵 29BY
まずは、「山田百恵」。酒米「山田錦」と蔵元の奥さんのお名前「百恵」を組み合わせたネーミングです。肩ラベルには「わたしを待っている人がいる」とのある歌謡曲の一節が。
平成生まれの読者の方のために、こちらを貼っておきます。
あー、地のものに合うなー
ということで朝市でアテを調達し、「山田百恵」をいただきます。
ワカサギの甘露煮と合わせると、酒の後味の酸味が甘露煮の香味を引き上げます。そして甘露煮に負けないボディー感のある「山田百恵」。酒の甘味、米のニュアンス、ワカサギの内臓の苦味を包み込み、ナッツの香りがよく合います。
テイスティング
常温でテイスティング。しっかりしたアタックとまろやかなテクスチャーに生酒らしい爽やかさ。粉砂糖のような強い甘み、ミルキーな甘味。そしてそのすぐ後に強い酸味がやってきます。香りはミルク飴、やや若いバナナ、杏、グレープフルーツピール、アーモンドと幅広く豊か。余韻は長く、カシューナッツ、アーモンドなど穀物を連想させる香り。
40度位の燗酒で
磁器の平盃で40度の燗酒をいただきました。
とてもよい!
甘味と酸味のバランスがよくなります。酒に包み込まれます。常温のときよりも米のニュアンスが強く感じられます。白玉粉のような甘味を連想させる香り。余韻は長く、米の甘味、感想柑橘ピールの香り、苦味。じわりとしたアルコールの刺激と酸味、苦味が長く残ります。
常温と同じく、甘辛い料理、甘露煮や照り焼きと合わせたいお酒です。
「山田銀次郎」
購入した「山田百恵」の他に、山田錦と吟吹雪を使った「山田銀次郎」も試飲しました。百恵と比べ、少し軽やかで透明感がありましたが、共通する米の香りと余韻がありました。特に米の香りに滋賀らしさを感じました。
(テイスティング日: 2018年9月16日)
ラベル情報
商品名 | 初桜 純米吟醸 山田百恵 29BY |
---|---|
醸造元 | 安井酒造場(滋賀県甲賀市) |
特定名称 | 純米吟醸酒 |
原材料 | 米(国産)、米こうじ(国産米) |
酒造年度 | 29BY |
原料米 | 滋賀県産山田錦100%使用 |
精米歩合 | 55% |
酵母 | 9号 |
アルコール度数 | 17-18度 |
日本酒度 | -2 |
酸度 | - |
アミノ酸度 | - |
製造年月 | 30-09 |
杜氏 | - |
その他情報 | - |
商品ページ | - |