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不老泉3種(渡船、雄町、山田錦うすにごり)日本酒テイスティングノート

日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio 日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio

馳走いなせやさんにて、「不老泉」米違い3種を味わいました。

この銀色の文字のラベルシリーズは大好きで、イベントで、飲食店で、そして家でよく飲んでいます。

滋賀渡船

山廃仕込 純米吟醸 滋賀渡船 無濾過生原酒

渡船は滋賀県で古くから栽培されているお米です。不老泉の上原酒造さんは地元のお米を使った酒造りに積極的に取り組まれているそうです。

こちらは以前単独でテイスティングしていますが、飲み比べは初めて。

香りの主体は乳製品の香り。ミルク飴、白玉粉、乳酸菌飲料を思わせる香りです。

口当たりは柔らかく、とろりとしています。甘味は強め(4)、酸味も強め(4.5)、旨味も強め(4)、苦味は中程度(3)です。複雑な味わいがバランスよく構成されています。(数字は5段階で強弱を表しています)

備前雄町

山廃仕込 純米吟醸 備前雄町 無濾過生原酒

こちらは岡山県産の雄町。こちらは呑むりえ会で飲んだのが最初。

ミルク飴、ヨーグルト、チェダーチーズのような原料由来のふくよかな香りを堪能。

甘さは(5)、酸味は(4)、うま味は(4)、苦味は(3)と、これまた絶妙なバランス。

旨味の余韻が長めでちょっと感動さえします。そして乳酸由来の横に広がる酸味と苦味が余韻のキレを仕上げます。

最初の口当たり、香りを感じる、味わいを受け止める、そして余韻を楽しむ。おいしいお酒とは時を追って流れるストーリーを楽しめるお酒なんだと実感します。

山田錦うすにごり

山廃仕込 純米吟醸 うすにごり生原酒

こちらは今回始めていただくお酒。

こんぶのだし汁やチーズのような、旨味を思わせる香り。

最初の2つに比べるとややさらりとした口当たり、甘味は控えめ(3)、キメの細かい酸味はとても強く(5)、うま味もたっぷり(5)、苦味は中程度(3)。

後味は酸味が上に上る感じの余韻。酸味は余韻そのものでもあるし、うま味の余韻をきれいにまとめるのだなあと思いながらほろ酔いになっていくのでありました。

「不老泉」米違い3種 裏ラベル