一緒にテイスティングする〈盃のあいだ nº2〉
日本酒コンシェルジュ通信が主宰する ローカル・サケ・キャノンボールという勉強会では、6〜7人で一緒にテイスティングをしています。
日本酒コンシェルジュ通信が主宰する「日本酒テロワールキャノンボール(現 Local Saké Cannonball ローカル・サケ・キャノンボール)」という勉強会では、6〜7人で一緒にテイスティングをしています。
5月3日には12回目の開催をむかえ、すっかりテイスティングのスタイルも確立しました。
同じ場所で同じ酒をブラインドでテイスティングし、自分の言葉でコメントし、フラットな議論をするスタイルです。
次のような流れで行います。
- 3分間、各自でテイスティング、私語厳禁
- テイスティングの結果を自分の言葉でコメント。他の参加者はただ聞く、会話したり遮ったりしない
- 全員でその酒について話し合う
これをお酒の本数分、繰り返します。
かなり、感覚と頭を使う作業です。脳みそとハートが酷使されますが、筋トレ後のような清々しさが余韻に残ります。
私たちはこれを「グループ・テイスティング」と呼んでいます。二人だけでやるときはペア・テイスティング。
大事なことは、自分の感覚に自信をもつこと、他者の感覚を受容すること、そして持続的に言葉にしようとすることです。
こうやって一緒にテイスティングして感じたことを言い合うことは、その人を理解することにほかなりません。味覚・嗅覚や嗜好を受容することは、その人を受容し、わかり合おうとすることなのです。
そして、一緒にテイスティングする人の感覚を知ると、自分の感覚もより研ぎ澄まされます。違った方向からその酒を見ることが出来ます。ひとりで飲むよりも、ずっと深くその酒を見ることができるのです。
日本酒コンシェルジュ通信を訪れていただき、ありがとうございます。ともに酒を飲める幸せに乾杯!