内木酒造・旭正宗しぼりたて純米新酒|日本酒テイスティングノート

〈日本酒レビュー〉生原酒らしいフレッシュ感の中に、米を感じさせるどっしりとした香りと味わいのお酒。

内木酒造・旭正宗しぼりたて純米新酒|日本酒テイスティングノート

埼玉県の旧浦和市唯一の酒蔵、内木酒造を訪問。しぼりたて生原酒を買ってきたので早速テイスティングしました。

フレッシュだけど米の味がしっかりと

生原酒らしいフレッシュ感の中に、米を感じさせるどっしりとした香りと味わいのお酒でした。

若草や和梨の吟醸香の奥から、白玉粉や餅、ミルク飴のような原料香が力強くやってきます。甘味、と苦味、うま味が強く、後味にはかすかな酸味とうま味が残ります。よい感じの余韻で、だれている感じはしません。

うなぎの蒲焼に合わせたい

浦和といえばうなぎの街。うなぎ蒲焼きの発祥の地とも言われています。内木酒造の近くにある別所沼ではウナギがよくとれたそうです。

旭正宗のどっしりとした味わいは、蒲焼きや照り焼きに合うと思いました。とくにうなぎの蒲焼に合わせたいと思いました。うなぎの街浦和の食文化を反映しているのかもしれません。

追記: 40度くらいの燗にするとあがる!

1日目のテイスティングは5-10度で行いましたが、開栓翌日には少し荒々しさが消え、まろやかに。「これは燗酒に!」とおもい40度位に温めてみると、果たして燗上がり!米米しさがアップ!「これがさけ武蔵か!」と米の味と香りを堪能しました。

旭正宗 しぼりたて純米新酒 原酒

  • 内木酒造(埼玉県さいたま市)
  • 原料米: さけ武蔵
  • 精米歩合: 60%
  • アルコール度数: 18-19度
  • 瓶詰め 2015年12月

テイスティングメモ

  • 温度・器: 5-10度、陶器の細長い器
  • 吟醸香: 7 若草、和梨、さくらんぼ
  • 原料香: 7 餅、白玉粉、ミルク飴、粉ミルク
  • テクスチャ: ややとろとろ
  • 甘味: 8 米飴のよう
  • 酸味: 6 後味にかすかに残る、横に広がる感じ
  • 苦味: 7 しっかり残る
  • 旨味: 8 しっかり残る