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山廃純米大吟醸 貴 2009 Vintage 酒米収穫年 日本酒テイスティングノート

日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio 日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio

(2012年11月3日)

山廃純米大吟醸 貴! 山口県の永山本家酒造場。

口に含んだ瞬間、うま味が感じられる。口当たりは空気みたいなサラサラだけど、控えめなとろみも。そして力強い太めの酸味。

山廃純米大吟醸 貴

ラベル情報

  • 商品名: 山廃純米大吟醸 貴 2009 Vintage ―酒米収穫年―
  • 醸造元: 永山本家酒造場(山口県宇部市)
  • 醸造年度: BY
  • 原料米: 兵庫県産山田錦
  • 精米歩合: 40%
  • 酵母: 蔵付き酵母
  • アルコール度数: 16
  • 日本酒度: -
  • 酸度: -
  • アミノ酸度: -
  • 製造年月: 24.9
  • 杜氏: 永山貴博
  • その他情報: -

ラベルに書かれていた蔵の思い。香り系のお酒から脱却して、製法に歴史とストーリーがあり、微生物と対話する酒造り。ビオ・ワインの考え方にも通じる、蔵付き酵母飲みを使った山廃。この考え方には共感します。

自然派ワインを引き合いに出していることと、ウェブサイトのアドレスが「ドメーヌ貴(Domaine Taka)」となっていることから、蔵元杜氏の永山貴博さんは、ワインの世界に造詣が深くワインの世界の素晴らしい考え方を日本酒に採り入れたいと考えているのだ、と感じました。

醸造酒である日本酒において「最高の味」とはどのようなものか。長らく、香り高く華やかなものがその指標としてありました。

貴では、その価値観を変えたいと2007年より山廃純米大吟醸の醸造に取り組みました。このお酒は蔵に自然に住み着く自然酵母のみで発酵を行いました。

酒蔵の中には120年以上生き続けたさまざまな菌が共生しています。それらの菌と対話しながら丁寧に仕込んでいきました。

自然派ワインと並ぶ世界基準の醸造酒として日本酒の将来を語る、一本です。

(横書きにしたので漢数字を算用数字に変えてあります。また、筆者の方で適宜改行を追加しています。)

山廃純米大吟醸 貴

山廃純米大吟醸 貴