東和酒造酒蔵訪問|丹後天酒まつり2016
綾部から京丹後まで、京都府北部の酒蔵が同時に蔵開きをする「丹後天酒まつり」。たまたま来たシャトルバスに乗ってしまい訪れたのが東和酒造。
綾部から京丹後まで、京都府北部の酒蔵が同時に蔵開きをする「丹後天酒まつり」。予定していなかったのですが、たまたま来たシャトルバスに乗ってしまい訪れたのが東和酒造。
今まで飲んだことがなかった東和酒造のお酒、杜氏さんの熱いお話に感動。来てよかった!
賑わう蔵開き
バスを降りるとお客さんがいっぱい。入り口で行列ができているほどです。
かわいい酒林(杉玉)の隣には「酒類製造業」と書かれた看板、かなり古そうです。
杜氏の今川純さんによる解説
ちょうど蔵見学の時間帯だったので、試飲はあとにして参加しました。
杜氏の今川純さんがプロジェクター画面を前に語ります。今川さんは家業の酒造りを目指していたわけではな買ったそうです。蔵に戻って3年ほどして酒造りがやりたくなり、酒類総合研究所などで酒造りを学んだあと、2012年に杜氏として酒造りを率いるようになりました。
井戸枯れからの復活
東和酒造は昭和50年代に井戸が枯れてしまい、休業を余儀なくされます。その後、平成23年(2011年)に復活を遂げました。
今使っている水は硬度が高く、醪の発酵が旺盛で切れ味のよいお酒を造ることができるとのこと。
小仕込み、手造り
米は地元産のものを使い、すべて槽搾りで造ります。蔵には自動圧搾機がないそうです。
すべて総米500kg以下の少量仕込み。その理由は、女性・少人数でもできるため、たくさんの種類の酒を造るため、そして温度管理のしやすさのためです。
謙虚な気持ちがいい酒を造る
ここからどんどん今川さんのお話は熱くなっていきます。
心に残ったのは、「謙虚な気持ちでいるといい酒ができる」という言葉。5年かけてやっとわかったことだそうです。
蔵内秘蔵
今川さんのお話のあと試飲したのは、福知三萬二千石 特別純米酒 蔵内秘蔵。地元産の酒米「祝」を使って醸し、1年熟成させたお酒です。
フルーティーな香りと透明感のある丸い甘味が特徴です。
今川さんは、「日本酒は熟成した方がいい」と強調。熟成はどういうメカニズムで進むかをしっかりと説明していただきました。まさに心も頭も満足の体験でした。
どのお酒もおしゃれなラベル
このあといろいろなお酒を飲みました。華やかできれいな感じのお酒が多かったです。
「六歓」は花のラベルと稲穂のラベル。
贈り物にしたいおしゃれなラベルのお酒が多かったです。
(2016年5月29日)
丹後天酒まつり2016では、隣の綾部市にある若宮酒造も訪問しました。