甘酸っぱいお酒「玉乃光 TAMA with wine yeast」日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉ワイン酵母で醸された甘酸っぱいお酒。ポテサラによく合いました!
ワイン酵母で醸された、甘酸っぱい酒
器がよい。大ぶりで開いているので香りを感じやすく、飲み口がとても薄いから口当たりが繊細でよい。この店の酒器はすべて清水焼を使っているという。
TAMAはワイン酵母で醸された日本酒で、アルコール度数も控えめだ。甘酸っぱくて全体的に丸い印象。立ち上がりが丸く、たおやかだ。味の広がりがあって、柑橘ピールのような苦味で切れる。
余韻に金柑のような柑橘のニュアンスがあって、目を閉じると少しだけ米のニュアンスが感じられる。他の酒とはタイプは違うけど、「玉乃光らしさ」がある酒だ。
少し時間がたってあたたまると、レモン果汁のような柑橘の顔が見えてくる。
セルフのポテサラ
何を食べようかと迷っていると、店長さんにおすすめされたのが、自分で作るセルフ・ポテサラだった。
やわらかく茹でられた「インカのめざめ」に、いぶりがっこときゅうりのみじん切り、煮玉子、そしてマヨネーズが盛り付けられている。それを小さなすりこ木でマッシュするのだ。自分の好きな粒度に調整できるのが嬉しい。なによりも自分で作っている感があるのがよい。
いぶりがっこときゅうりのシャキッとした食感と、じゃがいもと煮玉子のまっとりとしたやさしさのコントラストがよい。
TAMAとよくあった。酒の甘酸っぱさが、ポテサラの味の骨格となって支えるのだ。
(テイスティング日: 2022年3月8日)
ラベル情報
玉乃光 TAMA with wine yeast
- 〈醸造元〉 玉乃光酒造(京都府京都市伏見区)
- 〈仕込み水〉 -
- 〈原料米〉 備前雄町(岡山県産)
- 〈精米歩合〉 60%
- 〈杜氏〉 -
- 〈特定名称/種別〉 -
- 〈アルコール度数〉 12度
- 〈原材料〉 米(岡山県産)・米こうじ(岡山県産米)
- 〈製造年月〉 2022-02
- 〈その他情報〉 ワイン酵母で醸した