いちごの日本酒、「ほの苺」 藤岡さんが川鶴酒造に入って最初に手がけたお酒は「ほの苺」日本酒といちごを使ったリキュールでした。 「ほの苺」は予想に反して大ヒット、四季を通して4種類のフルーツを使ったリキュールへとシリーズ化されました。 — その後は何をされました? 春にちょうどいちごのお酒の試験製造の話があったので、それをやりました。冬からは蔵の造りの手伝いをさせてもらいながら、入って1年後の2月にはじめて、「ほの苺」というリキュールを出しました。 それが思いのほか、おかげさまで爆発的に売れました。1000本くらい詰めたら余るくらいかな、と思っていたんですけど、蓋を開けてみたら発売から3ヶ月で7000本くらい売れたんですね。 こういう商品で皆さんが反応してくださるというのがわかって、せっかくだから香川の地元のとれたての果物を使って、四季を通して楽しめるものにしようということで、夏の桃、秋のぶどう、冬のみかんとシリーズ化しました。 — シリーズの人気はどうでした? おかげさまで、全部人気があったですね。お客さんのほうから「ほのシリーズ」って言ってくださって、結構買っていただいていました。 毎年蔵開きが2月にあんるんですけど、このシリーズを出す前はだいたい4〜500人くらいの方に参加して頂いて、そのうちほとんどが男性だったんですけど、出したあとはそれが1,400人くらいに増えて、半分くらいは女性、しかも私たちよりも若い夫婦とかカップルだったんです。 女性が来られるとリキュールが売れて、ご主人は日本酒を買われる、という感じで両方の売上が増えました。 そういうふうにしたかったので、うれししかったです。 — 「そういうふう」とは? 今までは王道の日本酒だけを造っていたら、そしてそれが美味しければ、