杉錦 山廃純米 天保十三年|日本酒テイスティングノート

〈日本酒レビュー〉日本酒ゴーアラウンドで杉錦天保十三年。上品で力強い山廃。米のニュアンスを楽しめます。旨味たっぷりのお造りとの相性は抜群でした。

杉錦 山廃純米 天保十三年|日本酒テイスティングノート
杉錦 山廃純米 「天保十三年」 1.8L
杉錦酒造
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上品な印象の、それでいて力強い酒

静岡県藤枝市の杉井酒造が醸す「杉錦 山廃純米 天保十三年」は「昭和初期の濃順なタイプの純米酒をイメージして[1]」造られたお酒です。ひとめぼれとあいちのかおりをあまり磨かずに(麹米70%、掛米78%)使用、室温で熟成されています。

常温でテイスティングしました。酸味のしっかりとした、全体的にやわらかで上品な印象のお酒です。

柔らかな口当たり。少し透明感のあるテクスチャー。強い酸味はどこかソフトな印象。強いけれどもやわらかい酸味です。柑橘ピールや、米飴の香り。切れはよく、余韻にまた柑橘ピールの香りを楽しめます。

熟成した魚のお造りと抜群の相性

杉錦 山廃純米 天保十三年とお造り

熟成した、うま味がたっぷりのお刺身と合わせました。何度もほっぺが落ちるおいしさ。
旨味があり、温度も体温に近く、程よく熟成されています。魚の種類によってどの魚と醤油と合わせるか淡路島の藻塩と合わせるかを提案され、その上で自由にどうぞとの素敵な接客でした。

イカの醤油漬けとの相性は抜群、うま味がぐっと強調されます。鰹と合わせると、酒が魚の血のニュアンスを消し去る効果も。イクラと合わせると、酒の中にある米のニュアンスが引き立てられ、いくらご飯を食べているような気分になります。

今回は常温で楽しみましたが、次回は燗酒で飲んでみたいと思いました。

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落ち着いた雰囲気の会場「まえだ家」は満員! ずらりと並んだ杉錦のボトルも壮観でした。

ずらりと並ぶ杉錦

(テイスティング日: 2018年10月1日)

ラベル情報

商品名杉錦 山廃純米 天保十三年
醸造元杉井酒造(静岡県藤枝市)
特定名称純米酒
原材料米、米麹
酒造年度2016BY
原料米国産米100%
精米歩合麹米70% 掛米78%%
酵母協会701号 協会1101号
アルコール度数15-16度
日本酒度+10
酸度-
アミノ酸度-
製造年月30-9
杜氏-
その他情報一回火入れ
商品ページhttp://suginishiki.com/product-list/p-category/standard

杉錦 山廃純米 天保十三年 裏ラベル


  1. 杉錦 生酛(生もと)・山廃造り、純米みりん「飛鳥山」 : 商品一覧カテゴリー : 定番商品 ↩︎