滋賀県大津でのきき酒会に行ってきました!焼酎と日本酒を堪能
毎年欠かさず参加しています、滋賀県は大津プリンスホテルで開催されるきき酒会。今年は焼酎・泡盛を中心にテイスティングしてきました。
(2016年4月10日)
毎年欠かさず参加しています、滋賀県は大津プリンスホテルで開催されるきき酒会。今年は焼酎・泡盛を中心にテイスティングしてきました。日本酒では、前から気になってきた喜楽長の「権座」をテイスティングしました。
使いやすくなった出品酒リスト
今年から、出品酒リストの小冊子に首から下げるための紐がつきました。
これは地味に便利です。必ず片方の手には試飲用のカップがあるわけですから。メモを取らない時は両手があくのがとても助かりました。
そして、裏表紙には会場のマップが。冊子をめくらなくても行きたい場所が確認できるのがポイント高いです。
展示会などでは新聞紙大の会場マップが配られることが多いですが、とても広げている余裕がありません。コンパクトに必要な情報を、それが求められるシーンを考えて提供される。さすがです。
会場を回る
さて、マップを頼りに会場を回ります。今回は焼酎・泡盛を中心に。途中、知り合いの方々にあって挨拶や雑談。そうこうしているうちにあっという間に時間は過ぎてしまいました。
まずは焼酎・泡盛から。
「球磨焼酎」
一発目は熊本の米焼酎「球磨焼酎」。熊本県人吉市の球磨焼酎株式会社。創業は昭和37年。
球磨焼酎は米麹と米を使うのが特徴です。
アルコール度数25度の「球磨焼酎」は米の香りと甘さを思わせる香り。
31度の「華成」はコクを感じました。ヒノヒカリと白麹を使った米焼酎です。
「黒由布岳」と「大龍蔵」
次は大分県由布市にある大正元年創業の小野酒造株式会社の麦焼酎「黒由布岳」と「大龍蔵」をテイスティング。
「黒由布岳」は25度。甘い麦の香り。麦芽飲料「ミロ」を思わせる香りでした。
「大龍蔵」も25度。香ばしい香りが印象に残りました。
写真中央は麦麹。きょう初めて見ました。原料に親しめる展示はうれしいですね。
「喜界島」と「三年寝太蔵」
鹿児島県大島郡喜界町の喜界島酒造株式会社からは黒糖焼酎2つをテイスティング。喜界島酒造は大正5年創業です。
「喜界島」は25度。軽やかな甘味を感じさせる焼酎です。
名前に惹かれて気になったのが「三年寝太蔵」。甘味とコクを感じました。度数は30度。3年古酒を主体に、5年から10年の古酒をブレンダしたものだそうです。
大口酒造の「伊佐錦」
鹿児島県伊佐市の大口酒造株式会社。昭和45年と比較的新しい創業。
芋焼酎を4種類テイスティングしました。
「黒伊佐錦」(25度)はやや甘めでコクの有る香りです。
「甕伊佐錦」(25度)は官能的な香り、甘味とコクを感じます。リッチな香味です。
「永禄二歳」(25度)はラムレーズンのような香り。これは甕由来の香りだそうです。
この3銘柄は黒麹で仕込んだとのこと。
こちらは大正ロマンを思わせる可愛いラベルの「伊佐小町」(13度)。柑橘の爽やかな香りです。
こちらは白麹仕込みです。オレンジ色のさつまいも「ハナコマチ」と、地元のブランド米「伊佐米」の米麹を使っています。
人参と同じくβカロチンが含まれるオレンジ色のさつまいもは「はやと芋」などいくつかの種類がありますが、どれも柑橘系の爽やかな香りを出します。
薩摩宝山
鹿児島県日置市にある西酒販株式会社。創業は1845年。
芋焼酎用の芋の王様「黄金千貫」と米麹が使われています。米麹に白麹を使ったものと黒麹を使ったものを飲み比べました。
「薩摩宝山白麹」は甘味を思わせる香りが高いです。
「薩摩宝山黒麹」は香りは控えめ、濃厚な味わいです。
このあと、テイスティングしたのがこちらの、甕に入った「福寿」。1600日間、甕で熟成させたものです。およそ4年と5ヶ月ですね。
口当たりが空気のように軽やかで、「おお!」と思わず声を上げました。感動しました。
胡麻焼酎「紅乙女」
胡麻焼酎です。胡麻の香りが心地よいです。
福岡県久留米市の株式会社紅乙女酒造。
「紅乙女25°角瓶」。胡麻の香りがスーッと上がり、米の甘味を思わせる香りが後からやってきます。
原料は麦と米麹、そして胡麻。胡麻は20%以上入っています。黒胡麻と黒麹を使っています。
「黒ごま祥酎紅乙女 黒角25°」はしっとりとした胡麻の香りでした。
魔界への誘い
名前のインパクトがすごい「魔界への誘い」は佐賀県鹿島市にある合資会社光武酒造場の焼酎。1688年(元禄元年)創業の歴史ある蔵です。
「黒麹芋焼酎 魔界への誘い」(25度)は、まろやかな口当たりでライトな香味。「魔界への誘い」シリーズの中でスタンダードな位置づけだそうです。
「焼き芋焼酎 魔界への誘い」(25度)は、名前の通り焼き芋の香り、リッチで凝縮された香味の焼酎です。黄金千貫を使用。
焼き芋を仕込んでいるわけではなく、蒸した芋が発酵する段階で芋を焼いたときの香り成分が出るため、焼き芋のような香りがします。
壱岐の島
長崎県壱岐市の壱岐の蔵酒造株式会社の麦焼酎。
壱岐の麦焼酎は、麹に米、仕込みに麦を使うことが特徴です。こちらの蔵では米:麦が1:2の割合だそうです。
「麦焼酎 壱岐の島 瓶」(25度)は米の甘さを感じました。
「麦焼酎 壱岐っ娘 デラックス25°」はシェリーのような香り、まろやかで米の感じを感じる焼酎です。樫樽の中で熟成させ、約5年間貯蔵した焼酎です。
久米島の久米仙
そして泡盛! 沖縄県島尻郡久米島町にある株式会社久米島の久米仙、1949年創業です。「久米島の久米仙」は泡盛の代名詞にもなっている著名な銘柄です。
「久米島の久米仙 30度」は香りが高い泡盛。
「久米島の久米仙 ブラック5年」はまろやかな口当たりで香りが高い泡盛でした。古酒が好きだなと感じました。
洋酒のようなラベルの「KUMEJIMA'S KUMESEN 40」は、香りが控えめでした。
残波
沖縄県中頭郡読谷村にある有限会社比嘉酒造は1948年創業。こちらの「残波」も有名な泡盛銘柄です。
「残波 ホワイト」(25度)は軽やかな香味。
「残波 プレミアム 35度 5年古酒」は香りが高く、甘味を連想させる香りです。
焼酎、泡盛をテイスティングして
急ぎ足で20種類以上の焼酎・泡盛をテイスティングしましたが。ここで感じたのは、香りが高くシンプルで長期貯蔵で口当たりが軽やかなものが好みだとわかりました。
権座
焼酎・泡盛だけで時間切れになってしまい、残った時間でテイスティングした日本酒は喜楽長の「権座」。
米のクリーミーな香り。滋賀渡船という酒米の特徴を引き出したお酒です。
<a href="http://gonza.jp" target=_blank">権座・水郷を守り育てる会のサイトは必見です。