自然郷 Cuvée 18 2009|日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉特徴的な酸味と複雑な香りを楽しめる長期熟成酒。燗にすると素晴らしくなる。
仙台で、必ず立ち寄るのが立ち飲みができる菅原酒店。昼も夜も飲める。日本酒のメニューの半分は普段取り扱っている地元銘柄、残りの半分は店主が各地から取り寄せたこだわりのセレクションだ。
メニューをチラリ、秒で決めたのが「自然郷 Cuvée 18 2009」。オーク樽熟成の酒である。
特徴的な酸味と複雑な香り
いい色。山吹色。口に含むと、特徴的な強い酸味、甘味も強め。この酸味と樽の香りが前に立っている。酸味と甘味のバランスがキラキラとした印象。もう少し膨らみがほしいかも。華奢なイメージだがどこか男性的。米らしさはどこに行ったのか? 樽香の奥を覗いてみると、乾燥させた柑橘ピールや花の蜜、甘露、ほのかにはちみつと紅茶の香り。
後半、コクを感じる。アフターノートは樽香と熟成させた柑橘ピールの香り。そして余韻は長い。
紹興酒に似たニュアンスと酸味を生かして、スパイシーで味が濃く油脂の多い料理に合わせたい。花椒がきいた麻婆豆腐などがよいだろう。
燗にすると断然良くなる
2杯めは燗酒にしてもらった。50度くらい。
上立ち香がやわらかになり。樽由来の焦げ臭が見えてくる。樽香が強調される。いいなー。断然いいなー。温めるとバランスがよくなる。酸味が柔らかく感じられ、うま味が出てくる。余韻も長く、樽香をはじめとする複雑な香りがより心地よく楽しめる。
(テイスティング日: 2019年2月4日)
ラベル情報
商品名 | 自然郷 Cuvée 18 2009 |
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醸造元 | 大木代吉本店(福島県西白河郡矢吹町) |
特定名称・種別 | 純米酒 |
原材料 | 米、米麹 |
酒造年度 | 2009BY |
原料米 | - |
精米歩合 | -% |
酵母 | - |
仕込み水 | - |
アルコール度数 | 13度 |
日本酒度 | - |
酸度 | - |
アミノ酸度 | - |
製造年月 | 30-12 |
杜氏 | - |
その他情報 | オーク樽熟成 |
商品ページ | - |