SakeトニックをSake Bar 圓谷で|日本酒カクテルテイスティングノート
〈日本酒カクテルレビュー〉カクテルとしての品格があって、日本酒の顔も見える日本酒カクテル。
名古屋の那古野地区にある四間道(しけみち)沿いには、歴史的な町並みが残されている。その一角にある米蔵をリノベーションしたSake Bar 圓谷(まるたに)で日本酒カクテルをいただいた。
5種類もある日本酒カクテルのうち、Sakeトニックを選んだ。肌寒い一日だったけど観光で1万8千歩も歩いたので、心がさわやか成分を欲していたからだ。
蓬莱泉のSakeトニック
蓬莱泉の純米酒にライムとトニックウォーターが入ったカクテルは、期待通りにさわやかだった。
果汁の爽やかさをトニックの苦味が支え、米のなめらかな甘い香りとジューシーな酸味が続く。余韻にまだ果汁が続き、ライムの苦味が締めくくる。全体的に元気な爽やかさがあって、苦味が骨格を作っている。とてもバランスがよい。
日本酒カクテルのよさが表現されている
柑橘系の日本酒カクテルの醍醐味は、さわやかさの中にほのかにある米のやさしい甘味だ。でも、このように日本酒を感じさせるカクテルに出会うことは稀である。
ここの日本酒カクテルは日本酒のニュアンスを目立ちすぎず控えめすぎず、絶妙なバランスで出しているのがよい。
Sake Bar 圓谷の横山店長によると、これだけの種類の日本酒カクテルをメニューに載せているのは、日本酒を飲まないお客さんに日本酒の入り口となってほしいからだという。こんなにおいしいカクテルを最初に体験したら、日本酒が好きになるに違いない。
このあと、へしこブルーチーズと搾りたての生酒を飲んだり、朴葉味噌に「山廃純米 醁」の燗酒を合わせたりして楽しんだ。また来よう!
ごちそうさまでした! そして素敵なおもてなしに感謝!
(2022年3月20日)