祇園いづうの寿司と和リキュールのペアリング|FRUIT SAKE Party
「祇園 いづう」のお弁当と日本酒ベースの和リキュールを合わせ、和リキュールの食中酒としてのポテンシャルを体験しました。
神戸で開催された、日本酒ベースのリキュール「和リキュール」の祭典 FRUIT Sake Party。料理とのペアリングも一つのテーマでした。
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ゲスト用に用意していただいた「祇園 いづう」のお弁当と和リキュールを合わせ、和リキュールの食中酒としてのポテンシャルを体験しました。
鯖寿司と「青谷の梅 貴熟原酒」
まずは鯖寿司から。「お昆布を取ってお召し上がりください」とあるので昆布を取り外してみると。
なんということでしょう! 美しい模様が現れました。
この鯖寿司に、城陽酒造の梅酒「青谷の梅 貴熟原酒」をあわせます。青谷梅林は京都の梅の名産地。こちらで取れた「城州白」という上質の梅が使われており、7年間熟成させた梅酒です。
梅酒の酸味と甘味が、鯖寿司の酸味・甘味と同調します。梅酒の酸味が上がります。梅酒がガリの役割を担います。
鯖寿司と平和酒造の「鶴梅 完熟 にごり」
梅の本場、和歌山県の平和酒造が造る「鶴梅 完熟 にごり」。南高梅のほかに桃も入っています。
やわらかい口当たり。すももっぽさも感じます。後味に酸味が心地よいお酒です。やや苦味も残りますが、口の中をリセットする働きをします。
鯖とは喧嘩せず、包み込む感じでした。和食全般に合うと思いました。食中酒として楽しめるリキュールです。
巻き寿司と竹内酒造「日向へべすのおいしいお酒」
「へべす」。この日はじめて知った柑橘です。漢字では「平兵衛酢」と書き、宮崎県日向市が原産、すだちやかぼすに味が似ていますが、酸味が柔らかくバランスの取れた味わいです。
「日向へべすのおいしいお酒」は日本酒とへべす果汁、果糖だけで造られています。
全体的に爽やかな印象。上立ち香は柑橘果汁そのもの。とろりとしたテクスチャーだが、ややライトな口当たり。蜜のような透明感のある甘みが口の中に広がり、シークワーサーのような酸味。軽やかで甘くて奥行きのある味わい。
酸味でよく切れたあとは、柑橘のピール感が支配的に。ピールの苦味、爽やかな果汁感、まるで柑橘畑の中にいるような柑橘の葉の香りが余韻に。
巻き寿司の甘味・酸味と同調しました。鯖寿司よりも巻き寿司のほうがよく合いました。
上品な味わいの和リキュールは食中酒として優秀
今回合わせた和食は寿司。和リキュールの酸味・甘味と同調すると同時に、ガリのようなリセットの役割も果たしました。上品な味わいの和リキュールと合わせることで、料理をより楽しむことができました。
柑橘を使ったものでは、天ぷらなどの揚げ物との相性も良さそうです。
和リキュールは食中酒として優秀なお酒だということがよくわかりました。