「10人のグラフィックデザイナーによる日本酒ポスター展」に行ってきました!
銀座。
「ああ、やはり銀座は日本一のおしゃれタウンだ」と実感しながら午前の打ち合わせを終え、ちょっと気になっていた「日本酒ポスター展」へ。
会場は老舗デパート松屋銀座の7階「デザインギャラリー1953」。ここでは25名のデザイナー・建築家・批評家で構成される「日本デザインコミッティー」が年間10本ほどの展覧会を開催しています。
デザインギャラリー1953の壁には、いままで企画・開催された展覧会の足跡が。
お目当ての「伝統の未来|02|日本酒 10人のグラフィックデザイナーによる日本酒ポスター展」の入り口には「酒処」と書いた暖簾。中でお酒が飲めるのでは期待してしまうしつらえです。
展覧会ですので、中での写真はありません。言葉から想像してください。
25平米ほどの展示スペースの中。中央にはたくさんの酒ラベルがはられた大きな円柱。その周りに25本ほどのいろいろな色の一升瓶とロゴの入った紙コップ。一升瓶は天板の茶色、緑、透明、青、水色。そして壁には大きなポスターが10点展示されています。
印象に残ったのは日本酒ラベルの筆文字をたくさんあしらったポスター。解説には、「世の中には様々な食品や飲料のパッケージデザインがある中、日本酒ラベルにだけ墨痕鮮やかな文字、和が残っている」、といった趣旨の言葉。
「もっと自由なラベルが日本酒に必要」と思っていた私には、こんなにポジティブな見方があるんだ、とちょっと衝撃でした。日本酒が若い人に敬遠されがちなのはラベルのせい、とも思っていました。
「おっさん臭い」「読めない」「ユーザのことを考えたパッケージデザインなの?」。などと言われることが多い日本酒のパッケージデザイン。
「和を残す」という視点は、フランス人旅行者のワイン観にも通じるものがある。このことに気付かされただけでも、行ってよかったと思いました。
2月21日まで開催とのこと。足を運んでみてはいかがでしょうか?
第721回デザインギャラリー1953企画展
「伝統の未来|02|日本酒 10人のグラフィックデザイナーによる日本酒ポスター展」
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