/ コラム

フランス人旅行者との対話で気づいた、日本酒を自分たちの文化的文脈で捉えるということ

日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio 日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio

フランスからの旅行者と酒を飲んだ時のこと。

エンジニアの彼は自国のワインについて熱く語った。正式な食事には必ずワインがあるとか、ワインの造られ方とか。ワインに対する誇りを感じた。

話を聞いて、「ああ、ワイン飲みたい」と思った。その国の人が誇りに思っているものなら、味わいたい

食べ物も飲み物も、どんなプロダクトも、ローカルで熱狂的に愛されてはじめてグローバルでも受け入れられるのではないか。

ワインが世界中で受け入れるために、例えばフランスがやっていることは教育。高校でワインとワイン文化について習うらしい。

もちろんワインにまつわるいろいろな政策の一つにすぎないのだろうが、私は、これが一番効いているのではないかと思う。

ワインを単体の飲み物としてではなく、文化の中でのワインを子どもの時から知り、誇りに思い、一人ひとりが伝える。

翻って、私が今取り組んでいること、日本酒を海外に広める前にすることは、日本で日本文化の中で生活している私たち一人一人が自分たちのローカルな文化・食文化という文脈の中で日本酒を知り、思い、考えること。日常生活の中で日本酒を知り、楽しみ、誇りに思うことだ。