日本酒ゴーアラウンド2020の思い出
2020年10月1日にコロナ禍のなか開催された街歩き系日本酒イベントの思い出を振り返ります。
今年も日本酒ゴーアラウンドが開催されるので、昨年のコロナ禍1回目のゴーアラウンドを振り返ります。
2020年秋、かつて経験したことのない状況の中での運営や参加蔵元、飲食店の方々の努力と勇気には本当に頭が下がります。共食共飲、一緒に料理を食べたり酒を酌み交わしたりしながら話すことは、私たちが生きていく上で不可欠なことで、現代では彼らなしには成立しないのです。
目を閉じると、2020年10月1日に飲んだ酒のこと、友と話したことが心に浮かんんできます。1年前を思い出しながら、その体験をお話します。
味酒かむなび & 上川大雪
1軒目は「味酒かむなび」で上川大雪酒造のお酒をペアリングしながら楽しみました。パンデミック後はじめて訪れましたが、おいしいお酒と料理を楽しみながら大将と女将のお話を聞いているうちに、カウンターのアクリル板がすっと消えてなくなりました。
北海道の酒蔵、上川大雪酒造のお酒と北海道が表現された料理をいただきました。振る舞い酒のほか、北海道の酒米「彗星」を使った特別純米、帯広の新しい蔵「碧雲蔵」ではじめて造られた純米、そして「吟風」を使った山廃を楽しみました。結構飲んだなー。
振る舞い酒と2杯目の酒は、上川と帯広にあるそれぞれの蔵で同じ酒米(精米歩合は違います)で造られたもの。飲み比べると、上川のはやわらかく、帯広のはシャープな印象でした。水と空気(気圧)の違いでしょうか。
「彗星 特別純米」はシャープで強い酸味、余韻に米を感じさせる甘い香りがあるきれいな酒。鹿肉の特に脂身によく合いました。
「吟風 山廃」はやわらかくて蕗の香り、余韻の柑橘のニュアンスが心地よい酒です。
新しい酒と新しい店に出会う
街歩き系日本酒イベントのよさは、「新しい酒に出会う」ことと「新しい店に出会う」ことにあります。2軒目は飲んだことのない「武勇」を初めてのお店、玉造の「穂゜ん亭(ぽんて)」でいただきました。
穂゜ん亭 & 武勇
「武勇 純米吟醸 ひやおろし」は、味がしっかり、ジューシーで、微かにガスを感じる酒です。酸味爽やかでオレンジの香り、余韻はメロンの香りでよく伸びます。梅肉軟骨によく合いました。
酒 to curry アーチル & 三芳菊
3軒目はそのまま歩いて「酒 to curry アーチル」で「三芳菊 壱」。カレーと日本酒は鉄板のペアリングだけれども、ここは大当たりでした。
「三芳菊 壱」は不思議な味の酒、スパイシーさがある酒です。スパイスで味付けられた鴨や漬物によくあいました。スパイシーな牛すじカレーとは、酒が米の味がする軽やかなシロップのように感じられて、絶妙なペアリングでした。
炭火焼鳥と蒟蒻の店 鶫屋 & 白老
4軒目は「炭火焼鳥と蒟蒻の店 鶫屋」で「白老」。ここまで来ると記憶が定かではありません。美味しかったこと、幸せな気分になれたこと、知り合いの方に会ったことを覚えています。写真を見返すと、かなり飲んでいるはずなのにさらに4杯も飲んでいます。
今年も楽しもう!
というわけで、2020年の日本酒ゴーアラウンドを振り返りました。楽しい思い出は結構詳しくまで覚えているものですね。
今年は2021年10月29日から31日開催。今年も楽しむぞ!