成政 上撰|日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉 やわらかな印象ながら、酸味で切れる様子が心地よいお酒。燗にするとより楽しめる。白エビの刺し身との相性バッチリ。
富山での仕事を終え、婦中の農家さんが語った「白エビがおすすめ」との言葉だけを耳に残して新幹線に乗ろうとするも、満席だったので2時間後の指定席を確保して一安心したら、「ぽんぱんぱん」と「孤独のグルメ」の効果音が頭の中から聞こえてきて、井之頭五郎になりきってふらついていると見つけたのがカウンター式の日本酒バーだった。
さっそく白エビの刺し身を注文。合わせたお酒は「成政 上撰」。やわらかな印象ながら、酸味で切れるさまが心地よいお酒だ。
まずは常温で。やさしい甘味とやさしい酸味。炊いた米、すだちのピール、すだち果汁の香り。その後キュッと酸味が上がり、切れる。余韻は長く、ややアルコール感と酸味を楽しむ。
白エビは、口当たりがとてもやわらかで口の中でとけてゆく。うま味、コクがある味わいで、甘海老にちかい印象だ。酒と合わせると、白エビのうま味と酒のうま味が共演する。両者の甘味も寄り添う。
60度の燗にすると、温かい温泉に使っているような気分になる。白玉粉のような白い米のニュアンスをふんわりとした香りが追いかえる。酸味とアルコールの刺激が際立ってくる。昭和の晩酌酒が思い浮かぶ、燗にしておいしいお酒。
初めて食べた、地元の魚「げんげ」はうま味が凝縮していて、燗酒にとても合った。
富山の地酒がズラリ! 富山駅前、「ちょい呑み あらさん」にて。
(テイスティング日: 2018年11月3日)
ラベル情報
商品名 | 成政 上撰 |
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醸造元 | 成政酒造(富山県南砺市) |
特定名称 | |
原材料 | 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール |
酒造年度 | -BY |
原料米 | 富山県産米 |
精米歩合 | -% |
酵母 | - |
アルコール度数 | 15-16度 |
日本酒度 | - |
酸度 | - |
アミノ酸度 | - |
製造年月 | 2018-08 |
杜氏 | - |
その他情報 | - |
商品ページ | https://www.narimasa.co.jp/product?lightbox=dataItem-iojpjn5i |