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赤羽のおでん立ち飲み、丸健水産で丸眞正宗 マルカップ、そして「だし割り」|日本酒テイスティングノート

日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio 日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio

朝9時から酒が飲める、東京・赤羽の伝説の立ち飲みおでん屋「丸健水産」にて、おでんとカップ酒を楽しんできました。

おでんをサーブする丸健水産のマスター

丸健水産は東京都北区赤羽のアーケード街にあるおでん屋さん。店先でおでんをつまみに立ち飲みができる名店です。この日は休日だったこともあり、30分待ちの行列。地元民には見えない若いカップルや友達連れで賑わっていました。

丸健水産で立ち飲みを楽しむ人々

テレビに紹介されてからすっかりディープ度が薄まり、おしゃれスポットになってしまいました。平日の昼間だったら地元民と赤羽らしい交流ができるかもしれません。

おでんとのペアリング

さっそくおでんを注文。びっしりと並んだおでん。

びっしりと、おでん

威勢のよい掛け声の名物マスターにすすめられるまま、若者に人気というスタミナ揚げ(写真右手前のちょっと左、大きい団子のようなもの)、おでんセット、そして好物の牛すじを注文。

だし割りをつくるマスター

マスターの謎の動作。こちらは後ほどのお楽しみ。

ライトだが味のあるマルカップ

合わせたお酒は、小山酒造のカップ酒「丸眞正宗 マルカップ」。

ラベルに「江戸の地酒」。そう、小山酒造は東京23区内に残る唯一の酒蔵なのです。

丸眞正宗 マルカップ

ライトな口当たりで少し加水感があります。多糖類のやや複雑な甘味はやや控えめ。軽めの旨味。後半で強い酸味が広がります。

口中香は炊いた米、白玉粉、カンロ飴、紅茶の香り。余韻は短く、すだちの香りとやや太い苦味、アルコール感が残ります。

おでんとのペアリング

さっそくおでんとの相性を見ていきましょう。

おでんのクオリティは最高でした。練り物の食感は程よく、卵は茹ですぎがなく味がしみていて、大根も箸で切れる柔らかさと骨格の絶妙のバランスが取れていました。さすがおでん専門店です。

おでんセット

練り物とはあまり合いませんでした。脂っこさが強調されてしまいました。

大根との相性はよく、酒の酸味が上がり爽やかに感じられました。卵ともよく合いました。特に黄身と合わせると、酒の白玉粉のようなやさしい甘味が強調されます。おでんのよいところを引き出すお酒です。

牛すじを追加

遅れてやってきた牛すじ。合わせると、酒の甘味が上がりました。牛すじの旨味が際立ちます。

だし割り

伝説のおでん屋、丸健水産に来たら絶対に味わってほしいのが「だし割り」。マルカップの酒を50cc残したら、そこにおでんの出し汁を足してくれます。1回50円。

だし割りの看板

「大体4分の1」ではなくて「50cc残す」って、ずいぶんと指定が細かいな、量れるわけ無いじゃん、とおもっていたら、なんと、カップに目盛りがあるではありませんか!

マルカップの目盛り

カップの酒が残り50ccになったら、カウンターに戻って名物マスターに「だし割り」を注文!

するとマスターはインドの紅茶屋さんのように、マルカップにおでんだしを注入します。そうです。冒頭で紹介した謎の動きがこれなんです。

だしで割った後に七味らしきものが追加されます。マスターによると「中毒性のある特別な物質」とのこと。

だし割り

温度は50〜55度位。大根の甘味と旨味、おでんの旨味、酒の旨味。それらが手を取り合って、高いステージに到達する。これぞ、旨味の相乗効果!!

試しに、だしオンリーと飲み比べ。だし割りの方が軽やかでシャープ。旨味の輪郭をより明確に感じました。

温かさ、豊かな旨味、ちょうどほろ酔いになるアルコール分。幸せな気分に包まれ、店をあとにしました。

【追記】このあと、家でもだし割りを作りました。使った酒は萬歳楽の「甚」、出汁は伊吹島のいりこを使いました。

(テイスティング日: 2017年11月3日)

ラベル情報

  • 商品名: 丸眞正宗 マルカップ
  • 醸造元: 小山酒造(東京都北区)
  • 特定名称:
  • 原材料: 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
  • 醸造年度: -BY
  • 原料米: -
  • 精米歩合: 70%
  • 酵母: -
  • アルコール度数: 15度
  • 日本酒度: -
  • 酸度: -
  • アミノ酸度: -
  • 製造年月: -
  • 杜氏: -
  • その他情報: 180ml カップ酒
  • 商品ページ: -

丸眞正宗 マルカップ 裏ラベル