町家でお酒を楽しもう!No.14 佐々木酒造スペシャル(京都開催日本酒イベントレポート)
日本酒大好きな方、そして日本酒に興味があるけどなかなか一歩を踏み出せない方のためのカジュアルなきき酒イベント「町家でお酒を楽しもう」、第14回は京都の佐々木酒造さんをお迎えしました。30名を超える方々にご参加いただきました。
(2013年7月24日開催)
日本酒大好きな方、そして日本酒に興味があるけどなかなか一歩を踏み出せない方のためのカジュアルなきき酒イベント「町家でお酒を楽しもう」、第14回は京都の佐々木酒造さんをお迎えしました。30名を超える方々にご参加いただきました。
佐々木酒造さん選りすぐりの日本酒8本
今回は、おそらく過去最高の一升瓶8本というラインナップ。佐々木晃社長が一つひとつ丁寧に説明してくださいました。
上の写真左から、佐々木社長からいただいた銘柄の説明です。
聚楽第(じゅらくだい) 純米大吟醸
ロンドンで開催された「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」という鑑評会の日本酒部門で金賞を獲得した銘柄です。果物のような香りがあり、雑味のないきれいな味です。山田錦で精米度合い40%です。
聚楽菊(じゅらくぎく) 大吟醸
「聚楽菊」は創業以来の銘柄、聚楽第はその後出来たものだそうです。吟醸酒に少しアルコールを添加し、香りを引き立てて辛口にして飲みやすくしたものです。そのため、冷酒から熱燗まで幅広い温度帯で楽しめます。
まるたけえびす 本醸造
これは本醸造、つまりアルコールを少し添加して、スッキリ辛口に飲みやすくしたものです。吟醸酒を半分混ぜており、冷やすと酸味を楽しめ、温めると吟醸の香りが広がる、美味しいお酒です。
古都 大吟醸
精米度合い50%。一般的に高温で短期間に発酵する酵母を使うと味が、低温で長期間発酵する酵母を使うと香りが出ます。「古都」にはそこそこ味も香りも出るような酵母を使っているので、バランスのとれたお酒になっています。
西陣 特別純米
酒米は五百万石を使用、精米度合い50%です。五百万石は硬いお米で、淡麗なスッキリとした味のお酒に仕上がります。とくにスッキリとした穏やかな味わいですが、米の味がしっかりしているお酒です。
美しい鴨川 純米
もともと佐々木酒造、松井酒造、安田酒造の3社で始めた京都酒造組合の共同銘柄です。今は主に佐々木酒造さんが販売しているそうです。精米度合い65%の純米酒です。純米酒ながらすっきりとしていてすいすい飲めるお酒です。
京生粋 純米吟醸
京都産の酒米「祝」米が使われています。精米度合い60%。純米吟醸の中で一番の売れ筋商品だそうです。
聚楽 蔵出原酒
昭和40年台からのロングセラー商品ですが、今年の6月にラベルをリニューアルしたそうです。ラベルは佐々木社長のご友人でもある書家俵越山さんの作品です。
京都の食文化に根ざしたお酒
今回は佐々木さんのトークと利き酒でイベントをお届けしました。トークの中で佐々木さんが強調していたのは、京都のお酒が京都の食文化に根ざしているということでした。
現在、日本で実際に稼働している造り酒屋は1,200ほど、大手10社のほかは小さな蔵元がたくさんあるといった構成だということです。小さな蔵元はそれぞれの土地に根ざしている、そしてその時の食文化に根ざしています。その土地にあったお酒を作っているということです。
たとえば、味が濃い料理がある地域だと山廃など酸が強いお酒や、甘口辛口がはっきりしたお酒が造られています。対して京都の料理は素材の味を活かしたおだやかな味です。佐々木さんはそのような京料理の引き立て役になるような、個性をあまりつけないお酒を目指しているといいます。
夏の京都を代表する食材をアテに
佐々木酒造さんのお酒と合わせるために、今回は夏の京都を代表する食材、鱧の押し寿司や京の漬物をご用意しました。
佐々木酒造さんが認定する「呑酒師」
会の後半には佐々木さんからのサプライズ!参加者の方に「呑酒師」の認定が行われました。
呑酒師とは佐々木酒造さんが「日本酒が大好きで、日本酒の素晴らしさをみんなに伝えられる方(引用: 認定・呑酒師)」に認定する制度です。現在はイベントでのみ認定されているのでとても貴重なチャンスでした。
おかげさまで14回目も大盛況のまま終了。スペシャル・ゲスト佐々木酒造の佐々木晃社長、参加者の皆様にスタッフ一同、感謝の気持でいっぱいです。ありがとうございました!
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