旭日 短稈渡船 生もと造り|日本酒テイスティングノート

〈日本酒レビュー〉珍しい酒米、短稈渡船を使ったお酒。短稈渡船は酒米の王様、山田錦の父親にあたる酒米です。

旭日 短稈渡船 生もと造り|日本酒テイスティングノート

短稈渡船は酒米の王様、山田錦の父親にあたる酒米「短稈渡船」を使って醸したお酒[1]です。

飴のようななめらかなテクスチャー。乾いた印象の酸味が力強い。甘味はあまり感じられない。炊いた米・木・ザラメ・すだちの香り。強すぎる酸味が浮いてしまうのが少し残念。後味に余韻と煎茶のような苦味が残る。

うま味の強い料理と合わせたいですね。だし汁と合わせたら、両方にあるふくよかなうま味が広がりました。

やしろの突き出し

(テイスティング日: 2017年11月11日)

ラベル情報

商品名旭日 短稈渡船 生もと造り
醸造元藤居本家(滋賀県愛知郡愛荘町)
特定名称純米酒
原材料米、米こうじ
醸造年度-BY
原料米滋賀県産環境こだわり農法酒造好適米 短稈渡船100%使用
精米歩合80%
酵母蔵付き酵母
アルコール度数15度
日本酒度-
酸度-
アミノ酸度-
製造年月29-10
杜氏西澤拓成(能登杜氏)
その他情報発祥の地、滋賀にて藤居本家と契約農家が半世紀ぶりに復活させた酒米で山田錦の父株である「短稈渡船2号」希少なこの酒米を80%精米。酵母添加をしない、蔵付き酵母だけの純水で伝統的な生酛造りにより丁寧に醸しました。
商品ページ-

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参考資料

  • 池上 勝、三好昭宏、世吉晴美、渋谷幾夫、西田清数「酒米品種「山田錦」の育成経過と母本品種 「山田穂」,「短稈渡船」の来歴」兵庫農技総セ研報 37-50(2005)

  1. 商品紹介ページ(旭日『青渡 短稈渡船』 純米吟醸生原酒 - 蔵元 藤居本家)によると、「少量のモミ種より四年がかりで発祥の地、滋賀に復活」させた、「山田錦の父株、短稈渡船と云われる滋賀渡船二号」を使っているとのことです。 ↩︎