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フレッシュ薫長 生にごり酒|日本酒テイスティングノート

日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio 日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio

大分県日田市の重要伝統的建築物群保存地区の一角に蔵を構えるクンチョウ酒造。一番古い蔵は1702年に建てられたもので、いまでもそこで酒造りが行われているという[1]

今回は看板商品のにごり酒をテイスティング。フレッシュさを守るために生で冷蔵保管、アルコール度数も高くなっている[2]

にごり酒のお約束、上澄みを味わう

にごり酒の上澄み

冷蔵庫から出すと濁り部分が沈み、その上には透明に上澄みが。この部分だけを味わってみる。あまり飲むと全体のバランスが崩れてしまうので少しだけ。

第一印象は強い甘み、その後餅のような香り、伸びるテクスチャ。すこしだけビニールの香りも。「搾る」という工程が成立する前の清み酒。その貴重さに思いを馳せたりする。

7、8度でいただく

瓶を2、3度ひっくり返して、撹拌する。やさしく混ぜ合わせる。そしてテイスティング。冷蔵庫から出したての温度帯、7〜8度くらい。

甘味しっかり、酸味しっかり。ガス感もしっかり。アルコールの刺激と炭酸ガスがもたらす力強いアタックのあと、シロップのような甘味。米のパーティクルを十分に感じられ、総じてぜんざいのようなテクスチャーを作り上げている。切れはよく、余韻は苦味。

あんこに合わせたい

ああ、これはあんこに合うな、心の中で誰かがささやく。酒のテクスチャーが同調し、甘味が負けない。酸味、アルコールの刺激、苦味、ガス感があんこの甘味に骨格を与え、香りを引き立てるのだ。米のニュアンスの同調もねらうと、あんもち、ぼたもちとも合わせたくなる。

このほか、ビターチョコレートとも合わせたが相性がよいことを発見した。カカオの香りと苦味が引き立てられるのだ。

熱燗に

そしてその先は、温めてみようということになる。強めの甘味を少し控えめにするために、60度まで上げてみる。

テクスチャーは、さらにさらりと。アルコール感をほんわりと感じ、温かみのある味わいに。ほのかに杏の香りが口の中に広がる。冷やすとデザート酒、燗にすると米を感じる酒になる。シロップっぽいとろみと甘味がなくなるせいか、スイスイ飲めてしまう。余韻にすこし、野菜スープのようなうま味とわずかにえぐ味が残る。これもまた、よい。

(テイスティング日: 2018年12月11日)

ラベル情報

商品名フレッシュ薫長 生にごり酒
醸造元クンチョウ酒造(大分県日田市)
特定名称・種別雑酒②
原材料米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール、糖類
酒造年度-BY
原料米ヒノヒカリ
精米歩合70%
酵母-
仕込み水-
アルコール度数20-21度
日本酒度-24
酸度1.9
アミノ酸度-
製造年月-
杜氏-
その他情報-
商品ページhttp://yamashiroya.biz/?pid=82216836

フレッシュ薫長 生にごり酒 裏ラベル


  1. 蔵元|大分県酒造組合|大分の酒 ↩︎

  2. 大人気!おいしいにごり酒 生にごり原酒720ml クンチョウ酒造 商品詳細 にごり酒、日本酒、本格焼酎を蔵元直送 天領日田クンチョウ酒造 ↩︎