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純米 兵庫酒八十五 但馬|日本酒テイスティングノート

日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio 日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio

新しい酒米 Hyogo Sake 85

兵庫県で新たに開発された新しい酒造好適米、Hyogo Sake 85を使った日本酒です。この日テイスティングした此の友酒造のほか、香住泉、山名酒造の3蔵がこの酒米で酒を醸しています。Hyogo Sake 85は日本酒の輸出拡大を見据えて、日本酒の産地として名高い「兵庫」の名称を使い、酒米初のローマ字表記となっています[^1]。

心白が大きく、米を削らなくても使える割合が高く、米が溶けやすい性質があり、杜氏や製造業者からは「程よい香りがあり、すっきりとしてのどごしが良い」との評価を得ています[^1]。

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バランスよく、上品で濃醇なお酒

15度位の温度帯、グラスでいただきました。バランスがよく、透明感のある口当たり、しっかりとした濃醇な味わいで上品なお酒です。

口に含むと、とろりとして透明感のあるテクスチャ。雑味がなく、口に含んでからのどごしまで美しい曲線を描く。

香りは穏やかで料理に合わせやすい印象。やや熟したやわらかいバナナの香り、ほのかに洋梨、りんごの香り。グレープフルーツの爽やかな香り。

舌の上の酒がゆっくりと染み込みながら降りていくように美しく切れる。洋梨の香りとりんごの香りがハーモニーを奏で、キラキラした光景を作り出す。ガラスのような美しさ。それでいて、甘味、酸味がバランスよく主張。

後口にやや苦味、収斂感と、ざらつきがあるが、あまり気にならない。

淡路鶏の塩タタキ

メニューの黒板を見て、「これは合うかな?」と思ったのが淡路鶏の塩タタキ。

まず塩で食べてみる。酒と合わせると酒が蜜っぽいソースの働きをしてよく合いました。醤油をつけたときは、酒と料理の強さが寄り添います。生姜醤油のときは、酒の甘味と生姜の辛さ、香りが合いました。冷やした生姜湯のような印象もありました。

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サードウェーブ立ち飲み店、酒商熊澤にて。

(テイスティング日: 2018年7月24日)

ラベル情報

商品名純米 兵庫酒八十五 但馬
醸造元此の友酒造株式会社(兵庫県朝来市)
特定名称純米酒
原材料米(国産)、米麹(国産米)
酒造年度-BY
原料米Hyogo Sake 85 全量使用
精米歩合65%
酵母-
アルコール度数16度
日本酒度-
酸度-
アミノ酸度-
製造年月30-06
杜氏-
その他情報-
商品ページhttp://konotomo.shop-pro.jp/?pid=132014473

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[^1] 兵庫県農政環境部農政企画局. 酒米新品種「Hyogo Sake 85」を使用した日本酒新製品の販売開始