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しっかりした味わいと落ち着いた香りの吟醸酒「純米吟醸 臥龍梅(がりゅうばい)浮世絵柄」日本酒テイスティングノート

日本酒コンシェルジュ Umio 江口崇 日本酒コンシェルジュ Umio 江口崇

しっかりした味わいと落ち着いた香りの吟醸酒

しっかりとした味わいで酸味が明確。米の強いニュアンスが感じられる。米を思わせるポン菓子の香りと、ほのかに落ち着いたフルーツ、ナシやリンゴの香りが芯のある味わいに寄り添う。少し温めると、とてもよい。いつの間にか飲み進めてしまう。塩味とうま味が凝縮されたタイプのチーズとよくあった。

いろいろな静岡吟醸

静岡県の日本酒といえば、静岡酵母を使った「静岡型吟醸」あるいは単に「静岡吟醸」と呼ばれるスタイルが知られている。でも、臥龍梅を最初に飲んだとき、「あ、違う」と思わず声に出してしまった。

臥龍梅を醸す三和酒造のウェブサイトには、「清水から世界にお届けする新しいタイプの静岡吟醸」とある。静岡型吟醸の出現前にあった静岡の味を残していると思っていたが、それよりもあとにできた味わいなのだ。落ち着いていて、安心して飲み進められるタイプの吟醸酒だ。

テイスティングノート

12°C、スピリッツグラスで

ウエハースやほのかにフルーツ、あまりジューシーでないナシやリンゴの香り。少し柑橘のニュアンスもあって、甘くないみかんを思わせる。味わいはしっかりとしていて、シャープな酸味を感じる。苦味でよく切れて、梨の香りが余韻に残る。静岡酵母を使った吟醸酒とは一線を画す、きりりとした酒である。

43°C、清酒グラスで

温めてみた。よい! やわらかだけどシャープさもあるので、味わいに芯がある。後口には米の香り、わらや干し草。

ペアリング

色々なタイプのチーズと合わせた。塩味とうま味が凝縮されたチーズ、パルミジャーノ・レッジャーノなどとは、酒が蜜のようになって、フルーツのニュアンスが際立ってくる。カマンベールチーズと合わせると、苦味が上がって少し離れ離れになる。クリームチーズと合わせると、酒の苦味が上がってあまりよくなかった。

(テイスティング日: 2020年10月26日)

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ラベル情報

純米吟醸 臥龍梅(がりゅうばい)浮世絵柄

  • 〈醸造元〉 三和酒造(静岡県静岡市清水区)
  • 〈仕込み水〉 -
  • 〈原料米〉 -
  • 〈精米歩合〉 60%
  • 〈杜氏〉 -
  • 〈特定名称/種別〉 純米吟醸酒
  • 〈アルコール度数〉 15度
  • 〈原材料〉 米(国産)・米麹(国産米)
  • 〈製造年月〉 2020-04

参考資料

静岡吟醸「臥龍梅」