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而今(じこん)純米大吟醸 日本酒テイスティングノート

日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio 日本酒コンシェルジュ 江口崇 aka Umio

誕生日プレゼントにいただきました、「而今(じこん) 純米大吟醸」。

「而今」とは「過去にも囚われず未来にも囚われず、今をただ精一杯生きる」という意味だそうです。裏ラベルにも書いてあります。三重県名張市の木屋正酒造が醸しています。原料米は地元産の山田錦です。

きれい、そして味のある日本酒

とてもシンプルで雑味のないきれいなお酒です。

このタイプのお酒にしては珍しく、淡い山吹色をしています。あとで裏ラベルを見たら(テイスティング前には先入観に引きずられないよう、裏ラベルは見ないようにしています)、無濾過とのこと。濾過をセずにこきれいさとは技術力の高さを感じます。

華やかなリンゴの香り

最初はリーデルの大吟醸グラスでテイスティングしました。温度は冷蔵庫から出してすぐの10度位。リンゴの香りが強く立ち上がります。食事に合わせるのが難しいと感じるくらいフルーティーな香りが強く感じられました。

翌日、ISOテイスティンググラスを使ったところ、リンゴの華やかな香りの奥に白玉粉のような、米の甘さを連想させる香りを感じました。これなら食中酒として使えます。

蔵元のお母様が書いたラベルの文字

ラベルの「而今」という書。これは蔵元のお母様が息子のために書いたとのことです。

純米大吟醸而今

美しい曲線を描く

私はテイスティングする時、一瞬一瞬を切り取った味と香りをとることよりも、鼻で香りをかんで、口に含んで、飲み込むまで時間軸、時間経過による味と香りの感じ方の変化を見るように心がけています。

「而今純米大吟醸」は、その変化がきれいな曲線を描くお酒です。

口当たりは、最初上品なとろみを感じ、その後軽やかに舌の上でさっと消えていきます。舌に染み込むようにきれいに消えていきます。

果汁のような爽やかな酸味と、粉砂糖のようなシンプルな甘味。口に含むとリンゴの他すだちのような爽やかな香り感じられます。喉ごしは滑らかでスッキリと切れます。そして、じわりと酸味、強い苦味のあと、余韻にうま味とかすかな甘味が残ります。

時間がたって少し温度が上ると(20度弱)、上立ち香にも白玉粉の香りが見られ、口に含むとライチの香りも感じられます。

雑味がないきれいなお酒ですが、うま味もちゃんとある。メリハリの効いた香りと上品な味ですが、全体的にバランスが取れていると感じました。

酢の物と合わせてみました

香りの華やかさから、合わせる料理が難しかったですが、カブの酢の物と合わせてみたらよく合いました。ただ、これは刺激の少ないやさしい酸味の酢の物です。

カブの酢の物

ラベル情報

  • 商品名: 而今(じこん) 純米大吟醸
  • 醸造元: 木屋正(きやしょう)酒造(三重県名張市)
  • 原材料: 米(国産)、米麹(国産米)
  • 醸造年度: -BY
  • 原料米: 三重県名張市産山田錦(100%)
  • 精米歩合: 40%
  • 酵母: -
  • アルコール度数: 16度
  • 日本酒度: -
  • 酸度: -
  • アミノ酸度: -
  • 製造年月: 2016.07
  • 杜氏: 大西唯克
  • その他情報: 無濾過
  • 商品ページ:

純米大吟醸而今