福来純 白みりん|みりんテイスティングノート
一般的にみりんは半年から3年程度熟成させてから出荷されますが、搾りたてのみりんはシンプルな甘味と柑橘のニュアンスがあるフレッシュなお酒です。
しぼりたての本みりん
新宿伊勢丹で開催された「ISETAN×HANDRED~つなげていきたい日本の食卓~」で出会った白みりん。この時期にしか出ない「しぼりたて」のみりんです。
通常、みりんは3年以上熟成させてから出荷されます。3年熟成の「福来純 本みりん」と10年熟成の「古々味醂」は、以前開催した「ききみりんの会」でもご紹介しました。
美しく、淡い色の外観
熟成前の本みりんをテイスティングしました。購入から3日程度、温度変化の少ない玄関に保管していました。冷蔵庫に入れると糖分が結晶化してしまうのでよくないそうです。
外観はとても淡い山吹色で白く濁っています。上品な色合いです。
米や水飴を思わせるあま~い香り
代表的な香りは米の香りです。
白玉粉や葛粉のような、デンプンを思わせる香り。餅の香り。米そのもの、炊いた米や洗ったばかりの米の香り。透明感のある水飴のような香り。そして、少しですが、はちみつやザラメの香り、オレンジピールの香りを感じました。
とても強い甘味
口当たりは非常にとろみがあり、厚みを感じさせます。甘味は非常に強く、柑橘類の皮のような苦味、そしてほのかに酸味を感じます。
甘みの強さからは、意外に思えるキレと余韻
甘みの強さからはちょっと意外に思える余韻です。少し旨味が残り、葛粉やザラメの香りが余韻に残ります。とろりとした口当たりは後を引かず、思ったよりもよいキレでした。
割ってみたら驚きのおいしさ
たまたま冷蔵庫にあった柚子酢と割ってみたところ、とてもよく合いました。飲みくちも軽やかになるし、米の香りも広がります。飲むときは酸味の高いジュースなどで割るといいですね。
おしゃれなパンフレット
会場でいただいたパンフレット、瓶のラベルと同じデザインでした。いいアイデアですね。
パンフレットの中には、料理でのみりんの活用の方法、効果などと並んで、「みりん造り」についてもわかりやすい解説がありました。
日本酒造りに似たみりん造りの工程
パンフレットの解説によると、みりんは日本酒の貴醸酒と似た方法で造られます。米を蒸して麹を作り、仕込んで搾る、というプロセスを経て造られます。日本酒との違いは、掛米にもち米を使うこと、仕込みに米焼酎を使うことです。もろみはおよそ100日間かけて糖化されます。
(テイスティング日: 2017年2月1日)
ラベル情報
商品名 | 福来純 本みりん しぼりたて(白みりん) |
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醸造元 | 白扇酒造(岐阜県加茂郡川辺町) |
種別 | |
原材料 | もち米(国産)、米麹(国産米)、米しょうちゅう |
もち米 | たかやまもち |
うるち米 | - |
熟成期間 | 1ヶ月以内 |
エキス分 | 40度以上 |
アルコール度数 | 13.5-14.5度 |
その他情報 | もち米品種は蔵元情報 |
商品ページ | - |