獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分|日本酒テイスティングノート

〈日本酒レビュー〉上品でふくらみのある味わいと華やかな香りのあるお酒です。トレンドに合わせた味わいの変化を感じました。

獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分|日本酒テイスティングノート

久しぶりに飲みました! 獺祭。11月開催のイベント、ジョイ・オブ・サケ東京以来です。

今日・西陣のコワーキングスペース、385PLACEの忘年会でいただきました。

上品でふくらみのある味わいと華やかな香りのあるお酒

上立ち香にやや強めの華かやな香り。青りんご、メロンと白玉粉の香りです。

透明感のあるソフト口当たりから、味わいの膨らみを感じます。粉砂糖のようなシンプルな甘味。細くてしっかりしている上品な酸味。青りんご、リンゴの蜜、洋梨、ウリ、白玉粉の香りが鼻に抜けます。やや渋味、切れはよく、余韻は短めです。切りたての青りんごの香りが残ります。

40度のぬる燗で

(追記2018-10-29)
甘味が上がり、リンゴの蜜のようなニュアンスが出てきました。口当たりが柔らかくなり、その分酸味が引き立ちます。甘味と酸味がバランスよく開きます。白玉粉の香りなど、白い米のニュアンスを感じます。切れはよく、後口の野菜のような収斂味が優しい印象。

より食中酒として楽しめる酒質に

2年ほど前に獺祭を飲んだときは、小さく立ち上がってすぐに切れ、余韻が短いとの印象でした。しかし、今年の獺祭は味わいにふくらみが感じられます。余韻も以前より長くなっています。単独で飲むだけでなく、食中酒として楽しめるお酒になってきたと感じました。

消費者の嗜好のトレンドに合わせて酒の味を変えてきているのです。常に顧客の声を聞きながら酒を造っている姿勢が垣間見える一口でした。

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(テイスティング日: 2017年12月21日)

ラベル情報

商品名獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分
醸造元旭酒造(山口県岩国市)
特定名称純米大吟醸酒
原材料米(国産)、米こうじ(国産米)
醸造年度-BY
原料米-
精米歩合39%
酵母-
アルコール度数16度
日本酒度-
酸度-
アミノ酸度-
製造年月2017-11
杜氏-
その他情報-
商品ページ-

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