屋外で食べる餃子にピッタリ!「大治郎 生もと純米生酒」日本酒テイスティングノート
〈日本酒レビュー〉商店街日本酒イベント「おさけ日和」で味わった大治郎の生酛は、焼き餃子によく合った。
商店街で催される日本酒イベント「おさけ日和」。アーケード街をさらに進むと、なぜかラジオ体操をしている人たちがいて、私も成り行きで参加してしまった。ほろ酔いで体を動かすと気持ちがよい。
最果てのブースには、大治郎・笑四季・忍者・湖濱などの酒が待っていた。その中で畑酒造の「大治郎」をいただく。2000年にうまれたブランドで、生酛造りは2016年からはじまった。
酸味とうま味、透明感、ウエハースのような焙煎した米を感じさせる香り。米々しい味の広がりで余韻も長い。隣のブースで香ばしい香りを出していた焼き餃子に合わせると、酒の酸味がタレの役割をして、よく合った。野外で食べる餃子、野外で飲む酒、至高である。
テイスティングノート
透明感のある味わいは酸味とうま味が支えている。焙煎した米やウエハース・カシューナッツの香りを感じたら、米を感じる甘味とうま味が膨らむ。余韻は長く、カシューナッツやウエハースの香りが持続する。
餃子とよく合った。酒の酸味が餃子のタレの役割を担うとともに、両方のうま味が上がる。
(テイスティング日: 2018年5月27日)
ラベル情報
大治郎 生もと純米生酒
- 〈醸造元〉 畑酒造(滋賀県東近江市)
- 〈仕込み水〉 -
- 〈原料米〉 渡船六号(100%)、環境こだわり農産物、酒米生産者: 呑百姓の会
- 〈精米歩合〉 60%
- 〈杜氏〉 -
- 〈特定名称/種別〉 純米酒
- 〈アルコール度数〉 17度
- 〈原材料〉 米・米麹
- 〈酒造年度〉 2018
- 〈製造年月〉 H30-05
- 〈その他情報〉 酵母: 協会7号
参考文献
- 滋賀の日本酒を愛する酔醸会 編. 2018. 滋賀酒: 近江の酒蔵めぐり. サンライズ出版.