紅美酒 Cremisi(クレミシ)神杉酒造|みりんテイスティングノート
〈みりんレビュー〉第一印象は「いちごジャムをいれた紅茶」。琥珀のような甘味にきゅっと締まる渋みがそう思わせます。
8月1日開催の「一合一笑の会 納涼会」は愛知県安城市にある神杉酒造さんで開催されました。そこではじめて飲んで、おみやげで買ってきたのがこの「紅美酒(くれみし)」、黒米で造ったお酒(みりん)です。
いちごジャムを入れた紅茶
第一印象は「いちごジャムをいれた紅茶」。琥珀のような甘味にきゅっと締まる渋みがそう思わせます。
いちごジャム、フランボワーズ、などベリー系の香りと強い甘み、重い酸味、そしてきゅっとくる渋みで後味が締まり、甘味は消え、じんわりと酸味が残ります。重いけれども切れの良いお酒です。
チーズケーキやフランボワーズのムースなどとも合わせてみたいお酒です。
いろいろなアテを試してみました
右奥から、日本一薄いお菓子、熊本の「松風」。手前の白い皿に持ったのは京都は津乃吉さんの「ごぼう味噌」。青いガラスの小皿に乗った茄子の辛子漬け。これは手作り。そしてベルキューブのチーズ。
松風の香ばしさが紅美酒の香ばしさと良いハーモニーを奏でました。ごぼう味噌のうま味と紅美酒の透明な甘さもいい感じでマリアージュシしました。ベルキューブのチーズは、フレーバーによってはあまり合わないものもありましたが、プレーンに近いものはよく合いました。
茄子の辛子漬けはちょっと爽やかすぎて合わなかったです。今回は失敗だったけど、合わないかなと思っても合わせてみる。むしろあえて試してみるのが楽しいですね。
テイスティングに付き合ってくれた妻は、「ティージャムみたい!」と叫んでいました。ティージャムとは紅茶を使ったゼリーのことです。ティージェリーとも呼ばれます。わたしはティージャムを試したことはないのですが、そこから連想して、スコーンなどを合わせてみてもいいかも、と思いました。
テイスティングメモ
外観
- 具体的色調: 少しくすんだ紅色
- 粘性: 中程度
香り
- 香りの強さ: やや強い
- 香りの具体例: いちごジャム、フランボワーズ、若草
- 香りの複雑性: やや複雑
- 主体となる香り: ベリー系の甘さを思わせる香り
味わい
- アタック: やや強い
- テキスチャー: なめらか
- 具体的要素: 強く、透明感のある甘み。レモンを熟成させたような重い酸味。ほのかな苦味。米を感じさせる中程度の旨味。津から強い渋み。
- 甘辛度: 甘口
- 余韻: 中程度。きゅっとくる渋みがティージャムのような味わいを連想させる。じわりと残る酸味が心地よい。
- 含み香: アールグレイのようなやや強い含み香
- 複雑性: 極濃醇
ラベル情報
- 原料米: 峰のむらさき(愛知県産 紫黒米)
- 日本酒度: -20
- 酸度: 5.8
- アミノ酸度: 1.6
- アルコール度数: 15-16